クレジットカードの不正利用があった時の対処法
みなさんは、クレジットカードの利用明細は毎月きちんとチェックされていますか?
最近では、インターネットで利用明細の閲覧ができるカード会社が増え、面倒だから明細を見ていないという方もいらっしゃるかと思います。
しかし、毎月の利用明細はきちんと確認しておかないと、いつの間にか他人にクレジットカードの不正利用をされていた場合に気付くのが遅れてしまい、色々と困ったことになってしまうケースがあるのです。
クレジットカードの不正利用なんて自分には関係のない話だと思われているかもしれませんが、クレジットカードの不正利用被害額は年間数十億円にも上っており、自分が被害に合う可能性が全くないとは言い切れません。
また、仮にクレジットカードを不正利用された場合、その後の対処の仕方によっては、最悪自己責任となるケースもあるのです。
クレジットカードを安全に利用するためにも、不正利用された場合の対処方法や対策方法を知っておくようにしましょう。
クレジットカード会社に速やかに連絡
まず、不正利用を知ったタイミングが引き落とし前、つまり、利用明細書を見てからすぐの場合は、すみやかにカード会社へ連絡を入れれば、大丈夫です。
その後、不正利用であるかどうかの調査がカード会社によって行われた上で、不正があったと認められた場合には、その請求を取り消してもらうことができます。
クレジットカードの不正利用が発覚したタイミングが大切
不正利用を知ったタイミングが引き落とし後だった場合は、不正利用に気付いたのがいつなのかという点が非常に重要です。
なぜなら、ほとんどのクレジットカード会社において、不正利用における補償期間というものが定められており、その期間を過ぎていると、たとえ本当に不正利用があったとしても、クレジットーカード会社の損害補償を受けることができません。
クレジットカード会社によって、補償期間が個々に定められていますが、ほとんどの会社で利用明細書が発行されてから60日に設定されています。
封書にてクレジットカードの利用明細が届く場合は発行日、インターネットでのweb明細を希望している場合には、web明細が閲覧できるようになる日が発行日とみなされます。
web明細は封書による明細書の通知よりも、掲載が早い場合があるという点に注意しましょう。
引き落とし後でも、この60日の補償期間内にクレジットカード会社に連絡をすれば、不正調査が行われた上で、補償を受けることができます。
しかし、補償期間を過ぎている場合、たとえ本当に不正利用があったとしても、残念ながら泣き寝入りするしかありません。
ただし、期間を過ぎていて補償を受けられないとしても、再発防止のために、面倒でもクレジットカード会社に不正利用の連絡を入れておくようにしましょう。
また、このようなことにならないためにも、普段からクレジットカードの利用明細書をきちんとチェックするように心がけましょう。
カードの不正利用として認められないケース
補償期間を過ぎてしまったというケースの他にも、クレジットカードの不正利用として認められず、自己責任となる場合があります。
他人にクレジットカードを渡してしまう
まず、ひとつめは、クレジットカード会員本人が他人にカードを預けたり、担保として渡す、カードを自分のかわりに使ってもらったことがあるなど、カードの自己管理を怠った場合です。
この場合、他人に自分からカード情報を渡したということで、たとえカード会員の許可なく利用されたとしても、不正利用として認められません。
身内のカード利用
次に、クレジットカード不正利用の届け出の中で多いケースとして、故意や過失に関わらず、カード会員本人やその家族、同居人等の身近な関係者のカード利用であったと発覚した場合です。
これには、子供が知らずにクリックして購入してしまった等のトラブルも入ります。
また、血のつながりがなくとも、同じ敷地内に住んでいる同居人が無断でクレジットカードを利用してしまった場合も、クレジットカードの自己管理責任を問われることになり、補償を受けることができません。
これらの身近なトラブルを防ぐためには、クレジットカードの情報をパソコンに残さないようにしたり、普段から必ずクレジットカードは持ち歩くなどの自己防衛策をとるようにしましょう。
不正利用に関する書類の虚偽
これは、故意に起こることはないと思いますが、不正利用に関して提出した書類に虚偽の記載があった場合や、本人の利用であると判断された場合にも、不正利用だと認められないケースがあります。
自分が使っていないのに本人の利用だと判断されてしまうことは、ほぼないとは思いますが、背格好の良く似ている他人に利用され、本人だと思われる可能性があるかもしれません。
そのような時は、泣き寝入りせず、その時間に他の場所にいたという証明をするなど、しっかり納得の行くまで対応してもらうようにしましょう。
不正利用の勘違いとして多いケースに、海外でのショッピングにクレジットカードを利用し、その店名が利用明細書では違う名前になっていたというものがあります。
海外のサイトや海外のショップでのクレジットカード決済では、お店の名前と請求名が違うのはよくある話なので、自分がいつどこでいくらのものを購入したのか等、きちんと詳細がわかるようにしておきましょう。
不正利用の際、暗証番号を使われた場合
最後に、クレジットカードの不正利用があったとしても、暗証番号を使われた場合には、どんなに悪質なケースでも、自己管理ミスとみなされてしまい、一切の補償を受けることができません。
暗証番号は、覚えにくくても他人に察知されずらい番号を登録し、より安全面を考慮するならば、定期的に変更するように心がけるとよいでしょう。
クレジットカードの不正利用を防ぐには、自分の利用状況をしっかり管理し、カードを他人に利用されない環境作りが一番の対策方法です。