クレジットカードの限度額を上げる方法
クレジットカードの限度額と言うのは、審査の段階でその人の収入や返済能力に応じて決められてしまいます。
しかし、人によっては利用頻度が高く、公共料金等の引き落としも全てカード決済にしてしまっているなどで、限度額が足りないと感じる場合もあるでしょう。
限度額と言うのは、クレジットカードの利用状況が良好で、延滞もなく確実な返済が継続されていると、特別な連絡もないままクレジットカード会社の方で自動的に引き上げてくれる場合があります。
ですから、限度額が足りないと思うのであれば、自然に引き上げられるまで待てばいいのかもしれませんが、毎月限度額いっぱいまで使いきり、使いたい分を我慢したり調整しなければならないのであれば、不便ですね。
こんな時、自由に限度額増額の申請が出来ると嬉しいですね。
今回は、クレジットカードの限度額を上げる方法についてお話していきたいと思います。
1.クレジットカードの限度額増額の種類
クレジットカードの限度額を上げる場合、期間限定で一時的に限度額を上げる方法と、今後ずっと上げたままにしておく方法の2種類があります。それぞれの限度額を上げる方法について見てみましょう。
一時的にカードの限度額を上げる場合
旅行や出張、引っ越しや冠婚葬祭など、一時的に限度額以上の利用をしたい時の為の方法です。
電話や窓口で、一時的な増額申請をお願いしてみましょう。
カードの限度額を増額したいと思った理由や、希望額等の質問があり、その後審査され、結果の連絡を待つことになるのですが、一時的な増額であれば審査はそれほど厳しいものではないので、通常のカード利用状況が良好であればたいていは可能になるでしょう。
ただし、延滞等の経験があると、審査は厳しくなってしまいますので、信頼されるような使い方をしておくことが大切です。
恒久的にカードの限度額を上げる場合
毎月限度額いっぱいまで使い切ってしまう、もしくは毎月カードを使いたい分をセーブしなければならないと言う場合は、今後も増額したままの状態でカードを利用して行きたいですね。
こんな時、一時的ではなく、恒久的にカードの限度額を引き上げてもらえるようお願いしてみましょう。
この場合も、電話や窓口で申請することになります。
一時的な増額と同じように、カードの限度額を増額したいと思った理由や、希望限度額などを聞かれるので、正直に答えましょう。
一時的な増額申請よりは審査は厳しくなってしまいますが、これまでの利用状況が良好であり、それほど高額な引き上げを希望していないのであれば、たいていは可能になるでしょう。
2.クレジットカードの限度額を増額申請する際の注意点
一時的の場合も恒久的の場合も、以下のような状態だと限度額増額の審査に通過する事が難しくなってしまいます。
クレジットカードを利用してから半年以上経過していない場合
クレジットカード会社としては限度額の増額申請を受けると、それまでの利用状況を確認し、信用出来ると判断出来た時に申請を受理するのですが、まだクレジットカードを作ってから半年以内で、利用期間が短い方の場合、信用できるかどうかを判断することができません。
その為、それまでの利用状況がどんなに良好でも、断られてしまう場合が多いのです。
支払いを延滞したことがある
それぞれのクレジットカード会社によって結果は様々ではありますが、延滞回数があまりにも多い場合は審査に通過しないでしょう。
数回の延滞であれば、会社によっては可能となる場合もありますが、基本的には延滞もなく、毎月きちんと支払いがなされている方を優先的に増額を可能としています。
限度額の増額したいと考えているのであれば、まずは今現在の限度額内で、確実な返済を継続しておくことが大切になってくるのです。毎月きちんと支払いを行っていれば、クレジットカード会社との間に信頼関係を生むことができるので、増額申請をしても、快く引き受けてくれることでしょう。
しかし、増額申請をする方の中には、すでにお金に困り、首が回らない状況に陥っていると言う方も多いようです。
返済計画も立てないまま自由に使いすぎ、毎月限度額ギリギリまで使用しても足りないと言う状態であればまだしも、使いすぎによって分割払いやリボ払いの支払いも間に合わない、という切羽詰った状況に陥ってしまってから限度額の引き上げを申請しても、希望通りには進まないでしょう。
支払いが間に合わないと言うことは数回延滞を繰り返している状態ですので、すでにクレジットカード会社からの信頼を失っています。
このような状況になってから限度額の引き上げを依頼しても、希望通りに増額してもらうことは難しいですね。
返済が遅れた状態のまま限度額の引き上げ申請をしてしまうと、さらなる信頼を失い、そのカード会社によっては増額の依頼を受けたと同時に強制解約や利用停止にしてしまうこともあります。
返すべきものを返さないまま、更にお金を貸してほしいと依頼してくるわけですから、カード会社としては信頼できるはずがありませんね。
まずは今支払わなければならないお金をどうするかについてしっかり考えましょう。
また、限度額の引き上げ申請をするには、タイミングを見計らうことも大切です。今後延滞する危険性があるのであれば、まだ延滞がない利用状況がきれいな時に申請しておくといいかもしれません。
ただし、増額申請をし、希望通り限度額を引き上げてもらうことが出来たとしても、今以上にクレジットカードを使うことで、これまで以上に支払いが困難になっていくと言うことは目に見えています。
どうしてもクレジットカードの限度額を引き上げたいのであれば仕方ありませんが、今一度自分の利用状況を見直してみることも大切です。衝動買いや無駄遣いなどが多いようであれば、少し気をつけることで、もしかすると増額しなくても今の限度額の範囲内で間に合うようになるかもしれません。
3.増額申請以外の方法
限度額の増額申請をしたけれど審査に通過することが出来なかった、と言う場合、諦めるしかないのでしょうか?
実は増額を申請するよりも簡単に利用限度額を上げる方法が他にもあるのです。
それは、新たなクレジットカードを作ることです。
比較的審査が柔軟な、流通系や集客目的で発行されているクレジットカード(イオンカードや楽天カード、ACマスターカードなど)であれば、それほど問題なく審査に通過し、カードを作ることが出来るでしょう。
すると、今現在持っているカードの限度額と、新たなカードの限度額を合算した分を毎月利用できるようになります。
今現在限度額10万円のクレジットカードしか持っていなかったとしても、新たに限度額10万円までのクレジットカードを持つことができれば、20万円まで増額したのと同じことになりますね。
この方法は、限度額の増額申請をするよりも簡単だと言われています。
増額申請が不安な方はこのような方法も検討してみるといいでしょう。
この様に、クレジットカードの限度額を上げる方法は様々ですが、まずは今後の返済計画をしっかりと立ててから行動に移すようにすることが何よりも大切です。
クレジットカードの利用できる枠が広がっても、それ相応の支払いが後に待っていることになるので、返済が可能だと思われる分だけ使用するよう、自分なりにセーブしましょう。
しかし、支払いが可能で、今後も積極的にクレジットカードを使っていきたいと言うことであれば、増額申請や新たなカードを持つことも検討するメリットは十分にあります。
クレジットカードというのは、利用すればするほど特典も増えていくものですので、より利用しやすく、ポイント還元率が高いカードの新規申し込み、もしくは増額申請を行うと良いかもしれませんね。
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