J-WESTカード
JR西日本が発行しているクレジットカードがあることをご存知でしょうか。関西圏の電車ライフをジュウジツさせる「J-WESTカード」について紹介します。
申込資格・年会費などの基本スペックから、カードのメリット・デメリットを見ていきます。これからカードを発行しようと考えているなら、ぜひ目を通しておきましょう。
J-WESTカードのスペック
まずは、公式サイトをもとにしたJ-WESTカードの基本スペックの紹介です。
年会費:1,080円 (税込)
キャッシング枠:なし
ショッピング枠:JCBなら10~150万円・Visa/MasterCardは10~100万円
付帯保険:海外・国内旅行傷害保険・ショッピング保険 ※年間150万円まで
国際ブランド:VISA・MasterCard・JCB
カード発行までのスピード:オンライン入会サービス・大阪駅Club J-WESTサービスコーナーなら1週間程度・郵送だとは3週間~4週間
公式サイトURL : https://www.jr-odekake.net/j-west/
J-WESTカードの特徴
J-WESTカードの特徴は、新幹線や特急列車の「EX予約」「e5489」ができること。ベーシックとエクスプレスの2種類があって、全国の新幹線で使いたいなら「エクスプレス」を選びます。
山陽・九州・北陸新幹線だけでいいなら「ベーシック」で間に合います。ベーシックだと、カードを1度でも利用していれば年会費無料です。ただ、他の地域にお出かけした時に使えないのがやや不便。
せっかく発行するのなら、全国的に使える「エクスプレス」がおすすめです。年会費1080円は1回でも使えばペイできます。年に1度は旅行するという方なら、発行して損はないでしょう。両カードに共通するメリット・デメリットは、以下の通りです。
J-WESTカードのメリット3つ
まずは、カードを持っていると受けられる特典の紹介です。魅力的なポイント3つを見てみましょう。
1.新幹線・特急チケットの割引がある
J-WESTカードを持っていると「eきっぷ」「e早得」を購入できます。「eきっぷ」とは、山陽・九州・北陸新幹線やJR西日本・四国・九州エリアの特急列車チケットのこと。
365日通して、いつでも割引価格が適用されます。割引例を見ていると、新大阪→熊本の新幹線チケットが15710円。通常より、2070円もの割引です。在来線でも、京都→関西空港の特級チケットが580円の割引。いつでもこのお値段が適用されるので、普通に買うよりかなりの得です。
ここで気になるのが、金券ショップとどちらが得かというところ。金券ショップで割引チケットを購入するほうが安いようにも感じます。ところが、ここで落とし穴。年末年始・ゴールデンウィークなどは、チケットショップの切符が使えないことがあります。J-WESTカードの場合は、特別な休日の時ももちろん対象。時期に関係なく割引を受けられる数少ない手段と言えるでしょう。
2.スマートフォン経由で予約変更可能
出張で新幹線を使うとき、時間がずれこむこともあるでしょう。会議が予定より長引いた・少し早く終わったからひとつ前の新幹線に乗りたいなどというケースです。
そんな時、J-WESTカード経由の予約ならスマホ経由で変更できて非常に便利。発車時刻の4分前までなら、手数料無料で処理できます。
通常の切符だと、変更は1回限り。2回目以降は、一旦払い戻しをして変更処理を行います。細かな調整が効くのは、カード経由で予約する大きな魅力。新幹線での出張が多いビジネスマンの心強い味方です。
3. EX-ICカードを併用してチケットレス
J-WESTカードと併用で「EX-ICカード」を発行すると、チケットレスで乗車できます。券売機でチケットと交換する手間なく乗車できて便利です。改札にそのままカードをタッチするだけで、新幹線に乗ることができます。新幹線でダイヤ乱れがあった時、このサービスの真価が発揮されます。
座席指定を変更するため「みどりの窓口」に並ぶ必要がなく、スピーディーに対応できます。スマホで空席確認をした後に「EX-ICカード」で乗車するだけ。行列に並ぶ場合と比較して、圧倒的に手軽です。
J-WESTカードのデメリット
電車に乗る人にはメリットが大きいカードですが、乗らない人にとってはほとんど意味をなしません。駅チカ・駅ナカの加盟店でポイントをためることができますが、そのために発行する価値があるかは悩みどころ。還元率だけを重視するなら、他社カードをおすすめします。また、J-WESTカードのポイントは、SMART ITOCAへチャージして使います。
電車に乗るとき・お買い物をするときなどに1ポイント1円として使うものです。JR西日本を使わない人だと、使い道に困るはず。商品・特典と交換もできますが、還元率が下がります。良くも悪くも、電車に乗る人のためのクレジットカードと言えるでしょう。
J-WESTカードの審査について
J-WESTカードを発行するにあたって、審査があります。明確な基準は分からないものの、比較的門戸が広いカードと言えます。理由は、キャッシング枠がつかないカードだから。
クレジットカード経由で現金を借りることはできず、決済手段のみの利用です。一定の信用情報を満たしていれば、発行できる見込みがあります。申込資格の欄を見ると「本人もしくは配偶者に安定した所得がある人」とあります。本人に全く所得がない専業主婦でも発行できる見込みがあります。
過去にひどい延滞をした・すでに限度額一杯までカードを使っているという状況でない限り、申し込みする価値があります。申し込みは、ネット・駅から簡単にできます。自分は大丈夫か不安になっていても、なかなか話しが進みません。
申し込みをした後に「以外とすんなり審査が進んだ」と感じるケースも多々あります。J-WESTカードがほしいなら、手続きだけでもすませてみてはいかがでしょうか。
スタンダードなJ-WESTカードの他にも、OSAKA STATION CITYでポイントがたまるカード・ビッグカメラと提携して発行しているカードなどラインナップは豊富です。JR西日本を利用する方なら、持っていて損はないカード。とくに、新幹線・特急列車のヘビーユーザーにはおすすめです。カードをまだ持っていないという方は、公式サイトだけでものぞいてみましょう。より電車ライフを快適にする一枚をフル活用して、賢く電車に乗りましょう。