Amazon MasterCard
Amazon.co.jpでのショッピングをよりお得に楽しむために、三井住友カードがAmazonと提携して発行したのが、Amazon MasterCardです。
AmazonでショッピングするたびにAmazonポイントを貯めていくことが出来、その還元率も1.5%~2.0%と高く設定されているため、利用すればするほど貯まるポイントでお得に商品をゲットできる仕組みとなっています。
ネットショッピングに便利なカードとしては楽天カードやYahoo!Japanカードなどもありますが、今回はAmazon MasterCardのクラシックカードとゴールドカードの詳細を見ながら、数多くあるネットショッピングカードの中からAmazon MasterCardを選ぶ理由について考えてみたいと思います。
1.Amazon MasterCard クラシック
Amazon MasterCard クラシックのスペック
※但し、未成年の場合は親権者の同意が必要になってしまいます。
年会費:1250円+税。但し、初年度年会費無料となっています。また、1年に1回以上カードを利用すると翌年も年会費が無料になります。また、マイペイすリボに登録しても、翌年の年会費が無料になります。上手に活用すると実質無料で維持し続けることが出来るでしょう。
キャッシング枠:10~100万円
ショッピング枠:10~100万円
付帯保険:紛失・盗難補償、ネット不正利用保険、ショッピング補償(最高100万円まで補償)
国際ブランド:MasterCard
カード発行までのスピード:審査状況によっても違いはありますが、カード申し込みをしてから、1週間~2週間程度で発行となります。審査が順調に進むと最短で3営業日で発行可能となる場合もあります。
公式サイトURL:http://www.amazon.co.jp/
Amazon MasterCard クラシックの特徴
ダンボールデザインの、オシャレな見た目が印象的なAmazon MasterCard。
Amazonでショッピングを頻繁に行っている方にとっては、ポイントが貯めやすい便利なカードとなることでしょう。貯めたポイントも自動的にAmazonギフト券に交換してもらうことが出来るので、交換忘れなどがありません。
また、国際ブランドがMasterCardとなっているので、MasterCard加盟店であれば世界中で利用可能です。
Amazon MasterCard クラシックの審査
楽天カードやYahoo!Japanカードに比べると審査は厳しいと考えられます。というのも、カードを発行しているのは三井住友カード株式会社だからです。
カードとしての安心感はありますが、大手の三井住友カードの審査と言うだけあり、やはり柔軟性には欠けてしまうかもしれません。
しかし、安定した収入があり、過去の延滞履歴もない場合は、それ程難しく考えなくても大丈夫でしょう。
Amazon MasterCard クラシックの特典
ポイントサービス
新規入会特典としてエントリー不要で20000ポイントプレゼントとなります。これは2000円相当のポイントとなります。
また、マイペイすリボに登録をして、入会してから3か月以内に3万円以上の利用があると、10000ポイント(1000円相当)プレゼントしてもらうことが出来ます。
Amazon以外でのショッピングで利用してもポイント還元率1%とほどほどに高くなっていますが、Amazonでショッピングする際、カードを利用するとさらにポイント還元率は高くなり、1.5%となります。
貯まったポイントは自動的にAmazonギフト券に交換されます。
自動で行ってくれると交換のし忘れなどにより、ポイントを無駄にしてしまうことがないので安心ですね。有効期限も4年と長く設定されています。
即時審査サービス
通常カードの申し込みを行うと、審査が完了しカードが手元に届いて初めて利用することができるようになりますね。しかし、Amazon MasterCardの場合は、即時審査サービスの申し込みを行うと、カードが手元に届くまでの間、一時的なカード(テンポラリーカード)を発行してくれるのです。
このテンポラリーカードはAmazonでしか利用することが出来ませんし、限度額は3万円と低く設定されているのですが、申し込んだその日からカードでのショッピングが可能になるので、急ぎの場合は助かることでしょう。
Amazon MasterCard クラシックのメリット
他社のカードとは違い、ダンボール柄の個性的なデザインは多くの方から好まれています。オシャレに敏感な方には嬉しいデザインですね。
また、年会費も無料で、入会特典も豊富になっているので、初期費用をかけずにお得だけを受け取ることができます。
貯めたポイントも、自分で交換手続きをしなくても、自動でギフト券への交換が行われるので、忘れっぽい方には嬉しいですね。
Amazon MasterCard クラシックのデメリット
家族カードなし
家族カードの発行は出来ません。
ポイント交換制度
貯めたポイントはキャッシュバックしたり、他の商品と交換したり、他社のポイントへ移行するなど、他の会社のカードはポイントの活用方法を幅広く設定しています。
しかしAmazon MasterCardのポイントは、自動でAmazonギフト券に交換される方法しかありません。勿論Amazonでは豊富な商品を取り扱っているので、欲しいものが見つからないという事はないかもしれませんが、ポイント活用方法がひとつしかないのはやはり不便ですね。
また、自動交換システムは交換し忘れなどを防ぐために便利な機能ではありますが、最低交換ポイントは25000ポイントとなっています。つまり、クラシックカードの入会特典として20000ポイント受け取ることが出来たとしても、更に500ポイント加算されるまでショッピングをしないと特典を実際に受け取ることは出来ないのです。
通常のショッピングでカードを利用してもいいのですが、還元率が低くなってしまうので、より効率的にポイントを貯めたいならAmazon商品を購入するしかないでしょう。
結局は入会特典も、その後Amazon商品を頻繁に購入させるための餌のようなものと考えられます。
マイペイすリボに登録し、カードを利用すると10000ポイントプレゼントサービスという特典もありますが、これもまた、3か月以内にAmazon商品を3万円以上購入しなければなりません。
つまり、Amazonでショッピングをしない方には何のメリットもない特典と言うことになってしまいます。
旅行保険なし
ゴールドカードになると海外旅行、国内旅行の傷害保険が付帯されますが、クラシックカードの場合は旅行保険がついていません。旅行の際にサポートしてくれる機能がないため、他で保険等に加入しなければならないのは残念ですね。
チャージによるポイントなし
Yahoo!JapanカードJCBの場合は、nanacoにチャージするとチャージした分もポイント加算の対象となりますが、Amazon MasterCardではいくらチャージしても、チャージ分はポイント加算の対象外となってしまいます。
楽天Edyやnanaco、モバイルSuica、SMART ICOCAなど、チャージすること自体は可能なのですが、利用してもポイントがつかないのであれば、ポイントが加算される別のクレジットカードからチャージした方がいいでしょう。
即時審査サービスの条件が厳しい
通常、18歳から申し込み可能となっていますが、即時審査サービスを受けるには、以下の条件をクリアしなければなりません。
*カードの申し込みと同時に支払い口座を設定すること
*受付時間は9時~19時
未成年の方や、支払い口座を同時に設定出来ない場合はこのサービスを受けることが出来ません。受付時間も限られているため、働いている方は依頼しづらくなってしまうかもしれませんね。
また、支払い口座をオンラインで設定するには、三井住友銀行・三菱東京UFJ銀行・みずほ銀行・ゆうちょ銀行・その他の一部の銀行のみでなければなりません。指定できる銀行の口座を持っていない場合は、即時審査サービスを受けることが出来ません。
ETCカード
年会費500円+税がかかってしまいます。しかし、これもカードの年会費同様、初年度は無料となっていますし、1年に1度でもETCカードを利用すると翌年の年会費が無料になります。
頻繁にETCカードを利用している方は実質年会費無料で持ち続けることが出来るでしょう。
2.Amazon MasterCard ゴールド
Amazon MasterCard ゴールドのスペック
年会費:10000円+税。しかし利用状況によっては年会費が4000円+税になることも有ります。
キャッシング枠:50~200万円
ショッピング枠:50~200万円
付帯保険:紛失・盗難補償、ネット不正利用保険、海外旅行傷害保険(最高5000万円まで補償)、国内旅行傷害保険(最高5000万円まで補償)、ショッピング補償(最高300万円まで補償)
国際ブランド:MasterCard
カード発行までのスピード:審査状況によっても違いはありますが、カード申し込みをしてから、1週間~2週間程度で発行となります。
公式サイトURL:http://www.amazon.co.jp/
Amazon MasterCard ゴールドの特徴
審査も厳しい傾向にあるゴールドカードですので、取得することが出来れば、充分なステータスを示すことが出来るようになるでしょう。
国内空港ラウンジが利用出来たり、「Amazonプライム」というお得な会員サービスが無料で受けられたりするなどの特典が豊富となっていますし、利用方法によって年会費を割り引くことも可能なので、上手に活用すると十分なメリットを受け取ることも可能です。
入会特典として付与されるポイントも多くなっています。
Amazon MasterCard ゴールドの審査
クラシックカードでも、三井住友カード会社による審査となるため、流通系クレジットカードよりは厳しくなってしまいます。更にゴールドカードとなると、やはり柔軟とは言えなくなるでしょう。
年齢制限も上がりますので、安定した継続的な収入があり、返済能力が十分だと判断してもらうことが出来なければ、カードを取得するのは難しいでしょう。
Amazon MasterCard ゴールドの特典
ポイントサービス
新規入会特典として、エントリー不要で3000円分のポイント(30000ポイント)をプレゼントとして受け取ることが出来ます。
また、Amazonでショッピングの際にカードを利用するとポイントの還元率はクラシックカードよりも高くなり、2%となります。通常のショッピングでも1%の還元率です。
平均還元率0.5%と言われている中で、1%というのはそれほど悪い数字ではありませんし、2%となるととても高還元率だということがわかるでしょう。
このポイントの有効期限も4年と長く設定されています。
年会費割引サービス
以下のサービスを利用した場合、年会費が割引となります。
*マイペイすリボ
マイペイすリボに登録をし、1年に1回以上の利用があった場合、年会費が半額の5000円+税となります。
*WEB明細書サービス
カードの利用明細を、紙ではなくWEBから確認出来るように設定すると、翌年から年会費が1000円割引となります。
両方のサービスを利用すると、年会費が合計6000円割引となるのでお得ですね。ゴールドカードと言うのは年会費1万円以上かかるものがほとんどですので、割引制度を利用して年会費4000円でゴールドカードを所持出来るというのは嬉しいものです。
※マイペイすリボ登録をすると、カードを利用するたび支払いが自動的にリボ払いになってしまいます。しかし、リボ払いを好まない方でも、登録をして、翌月全額支払することも可能です。全額を一括で支払うとリボ払いの手数料も無料になるため、安心です。
そのため、リボ払いを好まなくても年会費割引サービスを受けるために、マイペイすリボに登録することもお勧めします。但し、リボ払い金額を「全額」とあらかじめ設定しておく必要があります。忘れると金利手数料がかかってしまうので注意しましょう。
Amazonプライム
タイムセールに通常会員よりも先に参加出来たり、お急ぎ便・時間指定便をいつでも利用出来るなど、通常会員よりもお得なサービスを受けることが出来る会員システムを「Amazonプライム」と言います。
Amazon MasterCardゴールドを取得すると、この「Amazonプライム」の年会費3900円を支払わなくても自動的に会員になることが出来ます。
国内空港ラウンジ利用
日本国内の空港ラウンジが、このゴールドカードを持っていることで無料で利用出来る様になります。乗り継ぎまでの空き時間等を有効活用することができますね。
即時審査サービス
ゴールドカードでも、クラシックカード同様、即時審査サービスの申し込みを行い、カードが手元に届くまでの間利用出来る一時的なカード(テンポラリーカード)を発行してもらうことが出来ます。
Amazonでしか利用することが出来ませんし、限度額は3万円と低く設定されているのですが、申し込んだその日からカードでのショッピングが可能になるので、急ぎの場合は助かりますね。
Amazon MasterCardゴールドのメリット
入会するだけで入会特典として、3000円分のポイントを受け取ることが出来ます。また、年会費が10000円と高くなってしますが、マイペイすリボに登録したり、利用明細をWEBに変更するだけで6000円も割り引くことが可能です。
ゴールドカードとしての特典、空港ラウンジ無料利用や、海外旅行・国内旅行傷害保険の手厚い保障を受け取ることも出来ますし、ポイント還元率もAmazonでショッピングした際は2%と高くなっています。
Amazonショッピングを頻繁に利用している方には充分な高メリットが得られるカードとなることでしょう。
Amazon MasterCardゴールドのデメリット
家族カードなし
クラシックカードからも家族カードの発行は出来なかったのですが、ゴールドカードでも、家族カードを発行することが出来ません。
チャージによるポイントなし
ゴールドカードでも、Amazon MasterCardの場合は、いくらチャージしてもチャージ分はポイント加算の対象外となってしまいます。
楽天Edyやnanaco、モバイルSuica、SMART ICOCAなどにチャージすること自体は可能なのですが、利用してもポイントがつかないのであれば、ポイントが加算されるカードからチャージした方がいいですね。
Amazon MasterCardは、確かに十分な特典が豊富でポイント還元率も高く、魅力的なカードではありますが、他社のカードと比較した場合に魅力が半減してしまうというのが実情です。
入会特典も30000ポイントプレゼントというのは嬉しいですが、実際には3000円分のポイント相当となりますし、このポイントを受け取るには、Amazonギフト券に交換してもらう方法しかありません。
さらにギフト券に交換出来る最低ポイントは25000ポイントですので、クラシックカードの入会特典20000ポイントでは、入会してすぐにギフト券を受け取ることが出来ません。500ポイント貯めるためにショッピングをしなければ、入会特典が受け取れない仕組みなのです。
これでは入会特典を目的として入会することも出来ませんね。
さらに楽天カードならEdyにチャージするとポイント還元率0.5%、Yahoo!Japanカード(JCB)であれば、nanacoにチャージするとポイント還元率1%となっておりますが、このようにチャージによってもポイントを貯められるカードがある中で、Amazon MasterCardはチャージしてもポイント加算の対象とはなりません。
カード決済以外の方法からポイントを貯めることが出来ないのです。
また、Amazon以外の通常ショッピングにカードを利用すると還元率1%となってしまいます。還元率1%であれば、Amazon MasterCard以外にもたくさんありますね。
Amazonでショッピングを行う方にはAmazon MasterCardはもちろんメリットの高いカードとなりますが、楽天やYahoo!Japanでのネットショッピングも利用するなら、楽天カードやYahoo!Japanカードの方がお得だと考えられます。