JALカード
日本航空のグループ会社(株式会社ジャルカード)から発行しているクレジットカードをJALカードと言います。
JALマイレージバンクの機能とクレジット機能が一つになったカードである為、お買い物にも便利なことはもちろんのこと、マイルを貯めるのにもお得な1枚となることでしょう。
JALカードからは様々な種類のカードが発行されていますが、基本的なラインナップは以下の様になっています。
・JALカード
・CLUB-Aカード
・CLUB-Aゴールドカード
・学生専用JALカードnavi
この他にも、JALカードTOP&ClubQ、JALカードSuica、JALアメリカンエキスプレスカードなど、他社との提携カードも数多く発行されているので、利用目的に合わせたカード選びが可能ですね。
今回は基本的なラインナップの詳しい内容について触れてみたいと思います。
1.JALカード(普通カード)
スタンダードな一般カードです。クレジット機能を利用しながらJALマイルを貯めたいという方に便利な1枚です。
JALカード(普通カード)のスペック
年会費:初年度年会費無料。次年度以降、2,000円+税。※JALアメリカンエキスプレスの場合は6,000円+税。
キャッシング枠:0円~10万円
ショッピング枠:10万円~100万円
付帯保険:紛失盗難補償、海外旅行保険(最高1,000万円まで補償)、国内旅行傷害保険(最高,1,000万円まで補償)※アメックスの場合3,000万円まで。
海外旅行時ショッピングガード保険(90日間、最高100万円まで補償)※但し、JAL・JCBカード、JAL OP クレジット、アメックスのみ。※アメックスは200万円まで補償
国際ブランド:VISA、MasterCard、JCB、アメリカンエキスプレス、
※その他の提携ブランド:三菱UFJニコス(DC)、東日本旅客鉄道(VIEW・Suica)、小田急電鉄(OP)、東京急行電鉄(TOP&ClubQ)
カード発行までのスピード:約3週間~4週間
JALカード(普通カード)の特徴
JALカードとして一番スタンダードなものとなりますが、その内容はとても充実しており、誰でも利用しやすい1枚となっています。
日本航空を頻繁に利用している方には特にお得なカードとなりますが、実際に日本航空を利用していなくても通常のショッピングからもマイルを貯めていくことが出来るため、今後JALグループ便を利用した国内・海外旅行を計画している方にとっても、嬉しいですね。
上手に活用すると、貯めたマイルで行く先までの旅費を0円にすることが出来るかもしれません。
また、提携ブランドが多いのもJALカードの特徴の一つです。提携ブランドごとに、そのサービス内容も違ってくるため、自分の好みに合わせたカード選びが出来ます。
年会費はかかるもののそれ程高額ではありませんし、初年度は無料というのも嬉しいですね。
JALカード(普通カード)の審査
JALと言う大手のカードですので、審査も厳しいと考えられていますが、基本的には安定した収入があり、個人信用情報に問題がなければそれ程難しいものではありません。
但し、審査に時間がかかってしまうため、時間に余裕があるときに申し込むと良いでしょう。
JALカード(普通カード)の特典
カード取得後、初めての搭乗の際や、毎年初回の搭乗の際に1,000マイルプレゼントしてもらうことが出来ます。
ショッピングの際は、200円の買い物ごとに1マイル貯まっていく仕組みです。
また、ホームページからJAL国内線特典航空券の申し込みをすると通常よりも少ないマイルで予約することが出来るので、国内線を利用の際はとてもお得ですね。
年会費3,000円プラスになってしまいますが「JALカードショッピングマイルプレミアム」に登録すると、ショッピングによって貯まるマイル数が増加します。通常200円につき1マイルのところ、100円につき1マイルとなるので、知らず知らずのうちに旅行に必要なマイルを貯めることが出来ますね。
区間基本マイルの10%をフライトボーナスとして付与してもらうという特典もあります。
本会員だけではなく、その家族も同時にマイルを貯め、合算することが出来るというJALカード家族プログラムサービスや、JALの機内販売を利用すると割引となり、さらにマイルも2倍貯まるというダブルで嬉しいサービスなど、利用すればするほどお得になるサービスも満載です。
JALカード(普通カード)のメリット
フライトだけではなくショッピングからもマイルを貯めることが出来るため、マイルを貯めたい方にとってはとても魅力的なカードとなるでしょう。
年会費はかかるものの、初年度は無料ですし、毎年初めての搭乗で1000マイルプレゼントしてもらえるため、頻繁にJALを利用している方であれば、年会費はそれ程負担のあるものとはならないのではないでしょうか。
また、提携カードの場合も貯まったポイントは直接JALマイレージバンクへマイルとして加算されていく為、移行する手続きや手数料も必要ありません。
ANAカードの場合は、貯めたポイントをマイルへ移行する必要があるため、マイルだけを貯めたい方にとってはJALカードの方が便利ですね。
JALカード(普通カード)のデメリット
発行までの期間が長いというデメリットがあります。
審査から発行まで3週間~4週間程度かかると言われています。オンライン申し込み後、郵送での書類のやり取りがあるため仕方ありませんが、早めにカードを発行してもらいたい時は、書類の返送を遅れないようにするといいかもしれませんね。
また、マイルではなく提携クレジットカードのポイントを貯めたいという方にとっては、マイルからポイントへ移行する必要があるので、少し不便かもしれません。
ETCカードについて
MasterCard、VISA、TOP&ClubQの場合・・・年会費無料。新規発行手数料1,000円+税。
JCB、OPクレジット、アメリカンエキスプレスの場合・・・年会費、発行手数料共に無料。
Suicaの場合・・・年会費477円+税。
JAL CLUB-Aカード
一般カードであるものの、内容は一般カードよりワンランク上になっています。ゴールドカードまでは必要ないけれど、もう少しお得にマイルを貯めたいという方にお勧めの1枚です。
JAL CLUB-Aカードのスペック
キャッシング枠:0円~10万円
ショッピング枠:10万円~100万円
付帯保険:紛失盗難補償、海外旅行保険(最高5000万円まで補償)、国内旅行傷害保険(最高5000万円まで補償)、ショッピング保険(最高100万円まで補償)
国際ブランド:VISA、MasterCard、JCB
※その他の提携ブランド: 三菱UFJニコス(DC)、東日本旅客鉄道(VIEW・Suica)、小田急電鉄(OP)、東京急行電鉄(TOP&ClubQ)
カード発行までのスピード:3週間~4週間
JAL CLUB-Aカードの特徴
一般のJALカードに比べ、補償内容が手厚くなっています。内容としては他社のゴールドカード並と言ってもいいでしょう。
しかし、家族カードを発行した場合、その家族分の年会費はCLUB-Aゴールドカードの半額となります。お得ですね。
年会費は一般カードより高くなるもののゴールドカードよりも安くなりますし、マイルもより貯まりやすくなっているため、積極的にカードを利用する方にとっては年会費以上の特典を得られるでしょう。
CLUB-Aカードの審査
内容はゴールドカード並ではあるものの、ゴールドカードではないため、審査の厳しさは通常のJALカードとそれほど変わりません。
但し、提携ブランドを何にするかによって、その審査の厳しさも変わる傾向にあります。DCよりもVIEW・SuicaやTOP&ClubQ等の方が比較的柔軟になってくるでしょう。
審査に不安を感じている方は、提携ブランドを上手に選んでみるといいかもしれませんね。
CLUB-Aカードの特典
カード取得後の初搭乗の際は5000マイル、その後毎年その年の初めての搭乗の際にも2,000マイルプレゼントという特典があります。
また、JALグループ便利用の際、区間基本マイルの25%をフライトボーナスとして付与されます。
こちらもJALカード同様、年会費3,000円を追加し「JALカードショッピングマイルプレミアム」に登録すると、ショッピング200円ごとに1マイルのところ、100円につき1マイル貯めることが出来るようになります。
さらに、羽田、成田空港の免税店では10%offでショッピングを楽しむことが出来ます。
空港で手続きする際もCLUB-Aカードを提示すると、ビジネスクラスを利用しなくても、JALエグゼクティブクラスのカウンターを使うことが出来ます。混み合う空港でスムーズにチェックインできるのは嬉しいですね。
CLUB-Aカードのメリット
何と言ってもマイルの貯まりやすさが魅力の1枚となります。
補償内容もマイルの貯めやすさもJALカードより充実しており、ゴールドカードと言っても過言ではないほどの内容となっていますが、年会費はCLUB-Aゴールドカードよりも安くなっています。
家族カードの年会費も安くなっているため(CLUB-Aカード:3,500円+税、CLUB-Aゴールドカード:8,000+税)、本会員の家族にとっても最良の1枚となることでしょう。
積極的にカードを利用する予定があり、旅行や出張で航空便を頻繁に利用する方にとってはとてもメリットの高いカードとなるのではないでしょうか。
CLUB-Aカードのデメリット
デメリットとして考えられるのは、若干の年会費の高さとそれ程期待出来ないステータスです。内容も年会費もゴールドカード並ではあるものの、ゴールドカードではないため、ステータスの為に持つカードとしてはお勧めできません。
しかし、ゴールドカードの取得は難しいけれど、手厚い補償を希望している方にとってはメリットの高いカードとなるかもしれませんね。
こちらも発行までの時間が4週間程度かかってしまうため、急ぎの方には不向きとなります。
CLUB-AのETCカード
年会費、発行手数料共に無料となっています。
JAL CLUB-Aゴールドカード
内容、保険の種類、補償、マイルの貯めやすさ、ステータス性全てにおいて満足のいく1枚です。
JAL CLUB-Aゴールドカードのスペック
年会費:16,000円+税 ※JALアメリカンエキスプレスカードの場合は19,000円+税。
キャッシング枠:0円~10万円
ショッピング枠:50万円~200万円
付帯保険:紛失盗難補償、海外旅行保険(JCB、OPクレジットの場合は最高1億円まで、 MasterCard、VISA、TOP&ClubQは最高5000万円まで補償)、国内旅行傷害保険(最高5000万円まで補償)、国内外ショッピング保険、ゴルファー保険、海外航空便遅延お見舞金制度、国内外空き巣被害見舞金(JAL・JCB、JAL OPクレジットのみ)、海外旅行犯罪被害者障害保険(JAL・JCB、JAL OPクレジットのみ)
国際ブランド:VISA、MasterCard、JCB、アメリカンエキスプレス
※その他の提携ブランド: 三菱UFJニコス(DC)、小田急電鉄(OP)、東京急行電鉄(TOP&ClubQ)
カード発行までのスピード:約3週間~4週間
JAL CLUB-Aゴールドカードの特徴
ステータス性、内容共に充実した1枚となっています。
年会費は高額になりますが、CLUB-Aカードの場合、年会費プラス3,000円で「JALショッピングマイルプレミアム」に登録した場合、その年会費は13,000円+税となってしまうところ、ゴールドカードであれば、「JALショッピングマイルプレミアム」に自動登録することになりますので、実質年会費の差はたったの3,000円です。
3,000円プラスするだけで、見た目にも美しいステータスの高いカードを取得出来ると考えるとお得ではないでしょうか。
付帯されている保険の種類も一気に増加しますので、安心ですね。
但し、マイルの貯めやすさはCLUB-Aカードと変わりません。ステータスや保険の種類に魅力を感じないのであれば、年会費を抑えたCLUB-Aカードでもいいかもしれませんね。
CLUB-Aゴールドカードの審査
ゴールドカードですので、審査は一般カードに比べ若干厳しくなってしまいます。
安定した収入があり、更に勤続年数も長く、個人信用情報にも問題がない方のみが通過することのできるカードとなるでしょう。
審査に不安がある方は、SuicaやTOP&ClubQ等、若干審査が柔軟だと考えられる提携ブランドにしてみるといいかもしれませんね。
また、JALと提携先での両方の審査が必要となりますし、オンライン申し込みですので、その後の郵送での書類のやり取りなどで、審査にはどうしても時間がかかってしまいます。余裕を持った申し込みが大切です。
CLUB-Aゴールドカードの特典
通常のショッピング100円につき1マイル、特約店では100円につき2マイル貯めていくことが出来ます。
また、CLUB-Aカード同様、入会後初搭乗で5,000マイル、毎年初搭乗につき2,000マイルのプレゼントがありますし、JALグループ便利用の際、区間基本マイルの25%をフライトボーナスとして付与されます。
JALエグゼクティブカウンターを利用できるのも、CLUB-Aカードと同様になります。
さらにゴールドカードならではの特典として、国内の空港ラウンジを無料で利用出来るようになります。乗り継ぎまでの空き時間を有意義に過ごすことが出来ますね。
CLUB-Aゴールドカードのメリット
美しいゴールドのカードデザインからも、十分なステータスを示すことが出来ます。提示するだけでも様々な特典を受け取ることが出来るため、お得ですね。
年会費は若干高くはなるものの、一般カードやCLUB-Aカードにはない保険や空港ラウンジ無料利用等の特典が増加するため、積極的にカードを利用するのであれば、年会費を支払っても損をすることはないでしょう。
CLUB-Aゴールドカードのデメリット
ゴルファー保険や空き巣被害見舞金など、保険の内容にそれほど魅力を感じない方もいらっしゃるかもしれません。ショッピングマイルプレミアムに自動登録となるのは嬉しいのですが、実際にはCLUB-Aカードの年会費にショッピングマイルプレミアムの年会費を追加した方が安くなります。
マイルの貯めやすさや、内容もCLUB-Aカードと似ている部分が多いため、少しでも費用を抑えたいという方はゴールドよりもCLUB-Aカードを選んだ方がいいかもしれませんね。
CLUB-AゴールドのETCカード
年会費、発行手数料共に無料となっています。
学生専用JALカードnavi
学生専用JALカードnaviのスペック
年会費:在学期間中であれば、年会費無料。
キャッシング枠:0~5万円
ショッピング枠:10万円
付帯保険:紛失盗難補償、海外旅行保険(最大1000万円まで補償)、国内旅行保険(最大1000万円まで補償)、ショッピング保険(最高100万円まで補償)
国際ブランド:VISA、MasterCard、JCB
カード発行までのスピード:約3週間~4週間
学生専用JALカードnaviの特徴
年会費無料にもかかわらず、その内容も充実しており、学生を優遇するサービスが満載のカードとなります。
一般のJALカードであれば、費用がかかるサービスも、学生専用カードであれば、無料で登録出来てしまいます。
社会人からすると、学生をそこまで優遇することに嫉妬してしまうかもしれませんね。
初期費用がかからず、サービスも無料で受け取れ、実際に搭乗しなくても、通常のクレジットカードとして利用出来、さらにマイルが貯まりやすいカードですので、便利でお得すぎると言っても過言ではないでしょう。
今後卒業旅行等を計画している場合は、学生のうちから旅費(マイル)を貯めていくことも出来ますね。
学生専用JALカードnaviの審査
学生の場合、収入がほとんどないのはわかっていますから、申込者本人に対する審査ではなく、親に対しての審査となります。
しかし、親に安定した収入があればたいていは審査に通過することが出来るので、安心して申し込んでいいでしょう。
学生専用JALカードnaviの特典
入会特典として、初めての搭乗の際には1,000マイル、その後毎年初搭乗の際に1000マイルプレゼントしてもらうことが出来ます。年会費は無料ですので、タダでマイルだけを受け取れる大変お得なサービスとなっています。
内容としては一般のJALカードとほぼ同じになっており、区間基本マイルの10%をフライトボーナスとして付与してくれるなどの特典もありますが、更に学生専用ならではの以下のような特典もあります。
*年間の獲得マイルごとにマイルのプレゼントがある「グローイングアップボーナス」
*外国語検定に合格すると500マイルプレゼント
*JALカードを利用して海外旅行をすると、1区間300マイルプレゼント
*海外留学の際、JAL便を利用すると600マイルのプレゼント
まさに学生に優しい学生の為のクレジットカードですね。
また、通常、年会費に3000円プラスして「JALショッピングマイルプレミアム」に登録しないと、200円につき1マイルしか貯めることが出来ませんが、このカードであれば、ショッピングマイルプレミアムに無料で登録できるため、常に100円につき1マイル貯めていくことができます。
提携ブランドをJCBにすると東京ディズニーランドのデザインのカードを作ることが出来ると言う、ディズニー好きの学生には嬉しいサービスもあります。
学生専用JALカードnaviのメリット
最大のメリットは年会費無料という点ではないでしょうか。
通常は一般カードであっても年会費を支払ったうえで、損をしないためにマイルを貯めていくことになるのですが、このカードの場合、初期費用が全くかかりませんので、持っているだけで得することしかありません。
初期費用ゼロで、マイルが貯まりやすいカードとなりますので、いざと言うときの為に作っておいてもいいかもしれませんね。
学生専用JALカードnaviのデメリット
デメリットは特に見つからないと言ってもいいほど、お得なカードとなるのですが、しいて言うならば、保険の補償内容に物足りなさがある点が気になります。
しかし、年会費無料のカードですので仕方ないでしょう。
また、ボーナスマイルは嬉しいのですが、フライトによって加算されるため、JAL便を利用しなければ受け取ることが出来ません。これに比べ、ANAカードの場合はカード継続時に自動的にマイルが加算される方式の為、陸マイラーにとってはANAの仕組みの方が嬉しいかもしれませんね。
他のJALカード同様、審査に時間がかかってしまうという点も残念です。
学生専用JALカードnaviのETCカード
年会費は無料ですが、JCB以外の場合、発行手数料が1,000円+税がかかってしまいます。
この様にJALカードと言うのは、ショッピングをするのに便利なカードでありながら、効率的にマイルを貯めていくことが出来る、便利でお得なクレジットカード兼マイレージカードとなります。
ラインナップも豊富ですので、その中から自分にとって一番便利な1枚を選ぶと、ショッピングのお供として申し分のないカードとなってくれるのではないでしょうか。
上記以外のJAL提携カードにもそれぞれ特別な特典が用意されています。
例えば、国際ブランドをVISAかMasterCardにすると、JMB WAONカードと併用した場合に200円につき3マイル貯めることが出来ますし、OPクレジットであれば、小田急百貨店で利用すると通常よりもマイルを貯めることが出来ます。
TOP&ClubQであれば、東急グループやTOKYU加盟店で利用するとマイルと同時にTOKYUポイントも貯めていくことが出来、このポイントはマイルに移行することが可能なので、東急グループを頻繁に利用する方はマイルをどんどん貯めていくことが出来るでしょう。
自分がどの店舗を頻繁に利用して行くかによって、提携ブランドを選んでいくと、よりお得を得られるでしょう。