通販サイトでクレジットカードを使う際に注意するポイント
今は、家にいながらインターネットを利用して、お得にショッピングを楽しむことが出来る時代になりましたね。インターネットで購入した方が料金がお得になる場合もありますし、返品や交換もOKと言うサイトもあるため、実店舗へ行くよりもネットショッピングの方が好きという方も増加の傾向にあります。
実店舗では周りの目や店員さんからの声かけを気にして、思うようにショッピングを楽しめない場合があるかもしれませんが、ネットショッピングでは自分の好きな時に好きなペースで商品を選び購入することが出来ますね。
自宅にある服を実際に並べてコーディネートを考えながら洋服を選ぶことも出来ますし、家具の寸法などもその場で実際に測りながら検討することが出来ます。
お店に行ってしまうと、寸法がわからなかったり、自分の持っている服がどの様な色だったか忘れてしまったなどと言うこともありますが、ネットショッピングであれば、その点は安心です。
しかし、このネットショッピングの支払いをクレジットカード払いにしている場合、いくつかの注意点があります。
今回は、通販サイトでより楽しくショッピングが出来るように、ネットでクレジットカードを利用する際に注意すべき点をまとめたていきたいと思います。
1.不正利用を防ぐ
インターネットでカード決済をする場合は、顔の見えない相手にクレジットカード番号や個人情報などを伝えなければなりませんね。
カード番号を伝えるだけで決済出来てしまうので、一見簡単かつ便利な方法の様に思えますが、逆に考えるとカード番号さえ知ってしまえば不正利用がいくらでもできてしまうということになります。
相手が正規の会社であれば問題ないのですが、万が一悪徳サイトなどであった場合、危険です。
教えたカード番号や個人情報を利用して悪用されてしまう可能性がとても高くなってしまうからです。
不正利用を避けるためには、注意しなければならない点がいくつかあります。
注意点
そのクレジットカードはオンライン不正利用保険の対象となっているか
万が一オンライン上で不正利用されてしまった場合、カードに付帯されている紛失盗難保険では補償してもらうことが出来ません。インターネット利用時に発生した被害でも補償してもらうためには、オンライン不正利用保険付帯のクレジットカードを使うことが大切です。
しかし、まだオンライン不正利用保険はどのカードにも付帯されているというわけではありません。
今後も積極的にネットを利用したいのであれば、自分の手持ちのカードがオンライン不正利用保険対象なのか、と言うことを確認しておきましょう。
もし付帯されていないのであれば、実店舗ではそのカードを使い、ネット専用としてオンライン不正利用保険付帯のクレジットカードも1枚作り、利用場所ごとに分けて使うようにするといいかもしれませんね。
サイトのセキュリティ確認
正規のサイトであれば、個人情報が漏洩しないようにセキュリティ対策をしてくれているはずです。
例えばSSLや本人認証システム等ですね。
SSLと言うのは、入力された情報を暗号化するセキュリティ技術です。これを利用したサイトであれば入力した情報も暗号化してくれるので、他のサイトへ個人情報が流出する心配が少なくなります。
SSLを利用しているかどうかと言うのは、鍵のマークが示されていたり、URLが「https://」になっているかどうかで判断することが出来ます。
また、本人認証システムと言うのは、VISAやMasterCard、JCBが推奨しているシステムで、個人情報やカード情報を入力する際、IDやパスワードも併せて入力することで、不正利用を防ぐという方法です。
こうすることで利用するたびに確実な本人確認が出来るため、安心ですね。
この様に、セキュリティがきちんと整っているサイトであれば、安心して利用できるでしょう。
自分のパソコンのセキュリティ対策
ウイルス対策ソフトをインストールするなど、自分なりにもセキュリティ対策を行っておきましょう。
ウイルス対策を行っていないと、知らない間にパソコンがウイルスに感染し、個人情報を抜きとられてしまうということも考えられます。
するとその抜き取られた個人情報により、クレジットカードを悪用されてしまうことも有るのです。
2.自らカード情報を漏洩させない
メールはセキュリティが弱い傾向にあります。SSLなど、セキュリティシステムがないため、情報が漏洩しやすくなってしまうのです。
そのようなメールに、個人情報やカード番号などを入力して送信するという行為は、自ら情報を漏洩させているようなものです。
セキュリティの弱いメールに重要な情報を入力しないよう注意しましょう。
また、メールに情報を入力して送信させようとしてくるサイトも、注意が必要です。そのような方法から情報を送信してほしいということは通常はあり得ません。
もしかすると悪用するために依頼しているのかもしれません。
また、重要な情報を入力する場合は、自宅のパソコンや自分のスマートフォンのみから行うことが大切です。カフェなどの公共の場に置かれているパソコンや、会社で社員が共有しているパソコンに個人情報やカード番号を入力するのは危険です。
そこから情報が漏洩してしまう危険性があります。
また、公共の無線LANを使ってのインターネットもセキュリティが弱い傾向にあります。気軽にゲームなどを楽しむのにはいいのですが、個人情報を入力、送信する際は、注意が必要です。
3.内容をしっかり確認してから利用すること
そのサイトの利用方法やサービス内容、契約内容などをしっかり確認しないまま利用してしまうと、後に大きなトラブルに巻きこまれてしまうことがあります。
例えば、
・理解していた金額に上乗せして、「使用料」「送料」等が別途必要となり、結局高額な支払いを要求されてしまった。
・海外のサイトだったために、国際電話料金も請求されてしまった。
・品物を受け取ってから返品や交換をしたいと思ったけれど、返品方法がどこにも記載されていなかった。
・1度だけ無料でお試しサービスを利用する予定だったけれど、なぜか継続的に請求が来てしまう。
・契約したつもりはないけれど、カード番号を入力しただけで契約したことになっている。
などですね。
そんなつもりはなかったけれど、なぜかそうなってしまっている、と言うのは、お互いに顔を見合わせずに画面上のみで手続きを行ってしまうからこそ起こりうることなのです。
パソコンは窓口のスタッフの様に、わざわざ注意点を伝えてはくれません。
自分で画面上の注意点をよく読み、その内容を理解し、自己責任で行わなければならないのです。
だからこそ、手続きが簡単かつスピーディな通販サイトでは、必要以上に注意を払い、確認に確認を繰り返し、手続きを進めることが大切です。
また、サイトが正規のものか不安な時は、多くの方が記入している口コミや評価を参考にしてみるのもいいでしょう。
4.万が一を予測した行動
万が一トラブルに巻きこまれるかもしれないという前提で、出来る限りの安全対策を行っておくことも大切です。
そのためには、契約した相手先の会社名、URLやメールアドレス、電話番号などを控えておきましょう。
また、後から契約内容が違うと感じた時に、契約前の内容を再確認出来ると安心ですね。そのためには、契約する時にその内容をきちんと保護やプリントアウトするなどして後からも確認出来るようにしておくといいでしょう。
利用した日時、金額、取引番号等もチェックしておくといいですね。後から利用明細と照らし合わせて確認することが出来ます。
この様に、サイトの連絡先や、契約内容が後からも確認出来る状態になっていると、万が一トラブルに巻きこまれたとしても、警察にスムーズに報告することが出来ますね。
クレジットカード会社も、私たちが安心してカードを積極的に利用出来るよう、様々な方法から安全対策を行ってくれているのですが、カード会社が守ってくれるから大丈夫と安心ばかりもしていられません。
自らもきちんと注意深く安全対策を行っておかないと、肝心な時に保険では補償されないということになってしまいます。
被害額も自己負担となってしまう危険性もありますので、「きっと大丈夫だろう」ではなく、「もしかしたら、万が一」の精神で、細部にまで注意を払いながら手続きを進めることが大切です。