最低限行っておきたいクレジットカードの安全対策

最低限行っておきたいクレジットカードの安全対策
クレジットカードの不正利用は年々増加の傾向にあります。

勿論、カードには紛失盗難補償やオンライン不正利用保険などがついているので、万が一の場合不正利用分を保険で賄うことが出来ます。しかし、カードの使い方によっては補償されないケースもあるため、カード会社や保険に頼るだけではなく、自らも悪用されないよう日頃から気をつけておきたいものですね。

今回は、クレジットカードを守るために最低限行っておきたい、簡単な安全対策方法についてお話していきたいと思います。

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1.カード不正利用の手口

クレジットカードを悪用されるケースとして、紛失や盗難を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。不正利用するには、盗んだり拾ったりすることで実際にカードを手に入れなければならない様に感じるからでしょう。

しかし、実は今はカードを手に入れなくても、様々な方法から悪用出来てしまう時代なのです。

では、まず不正利用のその手口についてお話していきたいと思います。

実は、クレジットカードを不正利用するには、そのカードの番号がわかれば誰でも簡単に行えてしまうのです。カードの番号はカード表面にわかりやすく表示されていますので、以下の様な方法から簡単に入手することができてしまいます。

①レジでカードを店員に渡した時

レジでカード決済する際、カードは店員さんへ渡しますね。

カードの番号は14桁~16桁程度あるため、簡単には暗記できるものではありません。ですから、もしその場で直ぐにカードを読み取り、返してもらうことができれば大丈夫でしょう。

しかし、カード決済機がレジから離れた場所にある場合、店員がカードを持ったままいなくなってしまうことも考えられます。すると店員が奥でメモをしたり、写真を撮るなどしてカードの番号を入手することができてしまうのです。

②周囲からの視線

カード決済するためにカードを財布から出した際、周囲にいるお客や店員がそのカード番号を入手しようとスマホのカメラなどを構えているかもしれません。

また、番号を見てポケットの中でメモしている可能性も考えられます。

③ネットショッピング

ネットで、カードを利用してショッピングを楽しむ際、カード番号の入力が必要になります。悪質なサイトだった場合、入力したカード番号を使われ不正利用されてしまうことがあります。

④メールでカード番号添付

メール自体セキュリティーが低くなっています。流出する可能性が高いため、メールにカード番号を添付して送信する行為は危険です。

この様に、様々な方法でカード番号を盗まれ、不正利用されてしまう可能性があるのです。

カードをきちんと大切に扱っているから、不正利用されることはないと安心していた方でも、この様な方法から入手されてしまうということがわかると、安心もしてはいられないですね。

では、不正利用を最小限に抑えるために、どの様な安全対策をしていけばいいのでしょうか?

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2.最低限行わなければならない、安全対策

①紛失盗難補償の確認

カードにはたいてい紛失盗難補償が付帯されていますが、今一度お手持ちのカードが補償の対象となっているのか確認してみましょう。

いざと言うときに、補償の対象ではなかったということに気づいても遅いですね。また、紛失した際にすぐカード会社に連絡出来るよう、緊急時の電話番号も携帯電話やスマホ等に登録しておくといいでしょう。

②レジでの声かけ

カードを店員に渡した際も、その人が信用できるかどうかというのはわかりませんね。私たちはそのお店の制服を着ているだけで信用してしまう傾向にありますが、店員だからと言って、その人が不正をしないとは限りません。

カードを渡した際は、最低限、そのカードが正当に利用されているか見て確認しておきましょう。

カードを渡して、安心して他の商品を眺めるなどしている間に、番号をこっそり控えられているかもしれません。「カードをきちんと見ていますよ」という姿勢を見せるだけでも、店員は不正行為をしづらくなるものです。

また、カード決済機がレジから離れた場所にある場合、「決済機が見えないので不安なのですが」と声掛けをしてみましょう。

これだけでも店員は「見られている」ということに気づき、不正をしようと言う気持ちにはなりづらいものですし、レジから決済機が見えるように工夫もしてくれるはずです。

③限度額を低くしておく

常に高額利用する場合は限度額が低いと不便になってしまいますが、それ程多く利用する予定はないのに、限度額が高いカードを常に持ち歩いている方が多くいらっしゃいます。

きちんと利用し返済を滞りなく行っていると、優良顧客としてカード会社が限度額を引き上げてくれることもあるため、知らず知らずのうちに限度額が高くなっていたということも多いかもしれませんね。

しかし、もし番号やカード自体を盗まれてしまったら、限度額ギリギリまで利用されるケースが多いため、限度額の高いカードを常に持ち歩くということは、とてもリスクの高い行為となってしまうのです。

限度額を引き下げることは電話連絡で簡単に行うことができるので、普段それ程高額の買い物をしない場合は、限度額を低く設定しておいた方が万が一の時の被害を最小限に抑えることが出来るでしょう。

また、一度引き下げても、引っ越しや海外旅行など、一時的に高額利用したいと思った時、一時増額申請をすると簡単に引き上げてもらうことも出来るので、安心です。

④カードを使い分ける

お店で使うカード、ネットで利用するカードと言うように使い分けることも大切です。

ネットでは犯罪に巻き込まれる危険性が高いため、限度額が低く、セキュリティの高いカードを使った方が安全でしょう。

⑤パソコンのセキュリティ対策

ウイルス対策ソフトをインストールするなど、パソコンのセキュリティ対策を十分に行っておきましょう。また、ネットショッピングなどでカード番号を入力する場合は、会社等のパソコンではなく、自宅にある自分のパソコンから行うことが大切です。

⑥利用明細の確認

今は利用明細もネットで管理出来るようになったため、便利ではあるものの、毎月封書で届かないため明細を見ないまま支払いを完了させてしまっている方も増えてきました。

いつどこでいくらくらいの買い物をしたかということをチェックするには、わざわざ自分でパソコンを開き、確認しなければならないため、面倒と感じる方も多いようですね。

また、カード決済した際のレシートを保管していなければ、もし明細を見ても「何の支払いか分からない」という状態になってしまいます。

利用明細のチェックもしていない、いつどこで買い物をしたかも忘れてしまっている、と言う状態では不正利用されてもそのことに気づくことさえできませんね。

まずはカードを利用した際、そのレシートを必ず保管し、明細が届いたらレシートと照らし合わせ、内容を確認するようにしましょう。

レシートもなく、身に覚えのない請求があれば、この時点ですぐ不正に気づくことができますね。

⑦暗証番号の変更

カードを利用する際、サインではなく暗証番号を求められる場合があります。この時暗証番号が簡単に臆測しやすいものであると、不正利用されやすくなってしまいます。

電話番号下4ケタや誕生日など、臆測しやすい番号は、別のものに変更しておきましょう。

※安全で忘れにくい暗証番号の付け方は以下のページが参考になります。
クレジットカードの暗証番号は何桁?忘れたら?間違えるとロックされる?

もちろん、クレジットカードは適正な使い方をしていれば、不正利用をされても補償されるケースがほとんどです。そのため、現金を大量に持ち歩くよりもクレジットカードを持ち歩く方が安全だと言われています。

また、不正利用検知システムが内臓されているクレジットカードもあります。この場合、カードが利用者の普段の行動範囲やカードを利用する時間帯、店舗などを記憶し、いつもと違う時間帯に違うお店で高額利用があった場合などに不正利用と判断し自動的に利用停止としてしてくれます。

この様にカード会社も不正利用による被害を最小限に抑えようと対策はしてくれているのですが、それと併せて自らもカードに対しての安全対策を行っていると、より被害を減らすことができますね。

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