普通のカードとゴールドカードの違い
クレジットカードにはランクというものがあります。同じカード会社から発行されているカードでも、普通のカード、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードと言う順でランクが高くなり、カードの色や名前も変わっていくのです。
しかし、一言で「ランク」と言っても何が違うのかよくわかりませんね。
そこで、今回は、誰もがよく知っている普通のカード(一般カード)と、ランクが高いことで有名なゴールドカードの2つの違いについて詳しく見ていきたいと思います。
1.普通のカード(一般カード)とは?
通常、一般の方がクレジットカードを申し込む場合、一番最初に検討するのが「一般カード」ではないでしょうか。
一般カードと言うのは、それ程多くのサービスや特典があるわけではありませんが、年会費が無料のものが多く、もし年会費がかかったとしても数千円以内の少額のものがほとんどです。
だからと言ってクレジットカードとしての機能が劣っているわけでもありません。キャッシング枠も付帯させることが出来ますし、紛失盗難保険や海外旅行保険等の補償も充実しており、それなりの特典も用意されています。
限度額は初回は低めに設定されてしまいますが、良好な使い方を継続していくと150万円程度まで増額することも可能になりますので、通常のショッピングに利用するだけであれば、不便はないでしょう。
確かに、他のランクが高いカードに比べると、持っているからと言ってステータスを示すことが出来るわけでもありませんし、年会費が安いという点以外ずば抜けて良いという特徴もありませんが、クレジットカードとしては充分な機能を備えている申し分のないものと言えるのではないでしょうか。
その標準的な性質から、「スタンダードカード」、「クラシックカード」などとも呼ばれています。
誰でも持ちやすく、利用しやすく、機能がありすぎるわけではないため、ただカード決済をしたいだけと考えている方にとっては充分なクレジットカードとなるでしょう。
2.ゴールドカードとは?
普通のカードよりもワンランク上のカードとなります。一般カードよりも年会費が高く、その分特典も増加する傾向にあります。
また、一般カードのように誰でも持てるものではなく、一般カードよりも厳しい審査に通過することが出来る方か、もしくはカード会社から「インビテーション(招待)」を受ける事が出来る方のみが手にするものとなります。
では、一般カードと違う特徴について見ていきましょう。
高額な年会費
一般カードの場合の年会費は、無料かもしくは1000円程度というのがほとんどですね。しかしゴールドカードになるとその年会費は一気に跳ね上がり、1万円以上となってしまいます。
年会費というのは毎年かかってくるものなので、1万円以上の年会費を払っても無駄と感じることのない、生活に余裕がある方が持つことが好ましいでしょう。
一部、年会費数千円程度のゴールドカードもありますが、その数は少ない傾向にあります。たいていは1万円以上だと思っておいた方がいいでしょう。
限度額が高い
一般カードよりも限度額が高く設定される傾向にあります。一般カードの限度額はたいてい20万円~50万円程度ですね。良好な使い方をしていると150万円程度まで上がる可能性はありますが、ゴールドカードはそれを上回る300万円程度の限度額も可能になります。
一般カードの限度額では足りず、高額利用をしたいと思っている方にとっては助かるサービスですね。
厳しい審査、ステータスの高さ
一般のカードよりも年齢や年収などの審査基準が厳しいため、基準に達することが出来ない方は申し込むことも出来ません。そのため、ゴールドカードを持っているだけで、それなりの収入があり、カード審査に通過出来る属性の良好な方であるという証明になります。
そのため特に働いている男性はステータスの高さを示すために、ゴールドカード等のランクの高いものを持ちたいと考える方が多いようです。
特典の多さ
カード会社によって違いはありますが、サービスや特典は一般カードよりもずっと多くなります。ポイントも貯まりやすく、そのポイントの還元率等も高くなるため、場合によって年会費を払う以上の還元が期待できることもあるのです。
また、多くのレストランやホテルなどをカードを提示することで優待料金で利用出来るようになります。これもそのカード会社によって優待価格で利用出来るお店が違ってきますが、よく利用するお店が先に分かっている場合は、そのお店を優待価格で利用出来るゴールドカードを選んで作っておくと、今後も便利ですね。
有料空港ラウンジの利用
ほとんどのゴールドカードに、空港ラウンジを無料もしくは割引で利用できる特典が付帯されています。
通常、空港ラウンジというのは、ファーストクラスなどの利用客のみが使うことの出来る特別な休憩所となるのですが、ゴールドカード会員はそのような特別な空間を無料で利用できるのです。
このラウンジでの主な魅力は以下のものになります。
②アルコール、ワンドリンクサービス
③マッサージ機やシャワーの完備
④ネット環境が整っている
⑤新聞、雑誌、読み放題
⑥テレビ設置
⑦ゆったりソファ
など、この他にもそのラウンジによってサービス内容も違ってきますが、この様な空間を利用できると、長旅に疲れた体を癒し、飛行機の乗り継ぎまでの空き時間も有効活用する事ができますね。
手厚い保険
盗難紛失保険、ショッピング保険、海外旅行保険など、保険は一般カードにも同じようについているのですが、ゴールドカードに付帯されている保険とは補償額の部分で大きく違ってきます。
一般カードの補償額の2倍にもなることもあるのです。
また、ショッピング保険の場合、一般カードだと、そのカードで購入した商品のみに適用されることになりますが、ゴールドカード会員であれば、そのカードで購入した商品以外にも適用される場合があります。
独自のサービス満載
それぞれのカード会社では、一般カードと区別するために、ゴールドカード会員だけに特別なサービスを多く付帯させる傾向にあります。
海外旅行での荷物を宅配してくれるサービスや、専門家が資金運用について相談に乗ってくれるサービスなど、ゴールドカード会員を優遇しているのです。
この様に、普通のカードとゴールドカードではその内容に大きな違いが生じてきます。
特典だけを見てみると、一般カードよりもゴールドカードの方がお得なように感じられますね。しかし、それ相応の年会費がかかってきてしまうため、上手に活用出来ないと年会費を無駄に支払うだけで損をすることになってしまいます。
けれど、有効に活用することが出来れば、年会費以上の特典を得られる場合もあるでしょう。
ゴールドカードを取得するための基準に達することが出来ていて、ゴールドカードの申し込みをするべきか迷っている場合は、そのカードの用意している特典をしっかり確認してみるといいかもしれませんね。
普段行かないお店を優待価格で利用出来る特典があっても意味がありませんが、よく活用するお店で割引制度を利用できるならお得ですね。
また、年会費が無駄だと考えている方は、ポイントの還元率も確認しておくといいでしょう。そのカードによって、ポイントの交換項目で「年会費」というものを用意している場合もあります。
還元率が高く、貯めたポイントを年会費の支払いに充てることが出来れば、ゴールドカードの特典を受けながらほぼ無料でカードを維持することが出来るでしょう。
もし、交換項目に年会費がないものでも、貯めたポイントをキャッシュバックして年会費として支払うという方法もあります。
この様にポイントを上手に活用できるなら、ゴールドカードを持ってみるのもいいかもしれませんね。
最近はプラチナカードやブラックカードと言う、ゴールドよりもランクの高いカードも作られているため、以前よりゴールドカードの敷居は低くなりつつあります。
30歳以下や、年収500万円程度でも持てるゴールドカードもたくさん出て来ていますので、多くの方が審査に通過する可能性も以前より高くなっています。