クレジットカード審査時に虚偽の情報がばれるとどうなる?
クレジットカードを申し込む際、本人確認書類や場合によって収入証明書が必要になるため、虚偽の申告は出来ない様に感じられますが、人によっては収入を偽ったり、無職なのに架空の勤務先名を記入したり、氏名や年齢までも偽って申し込もうとする方もいるのです。
このようなウソの申告はバレないのでしょうか?
バレないのであれば、誰でもスムーズに審査に通過するために不利な情報は偽りたくなるものですね。
しかし、たいていこの様な虚偽の情報はカード会社にバレてしまいます。
今回はクレジットカード審査時の虚偽申告はなぜバレるのか、もしバレてしまうとどうなるのか、という事についてお話していきたいと思います。
1.カード審査時に「氏名、年齢」を偽った場合
例えばブラックリスト入りしてしまっている方など、本当の名前で申し込みを行うと、クレジットカードの審査落ちが確実と思われる場合に、氏名を偽って申告する方がいます。
また、審査に通過しやすくするために、働き盛りの30歳前後として偽るケースもあります。
しかし、クレジットカード審査には本人確認書類も提出しなければならないため、この段階で年齢はすぐにわかってしまいますね。1歳~2歳程度のサバであればそれほど問題にならない場合もありますが、10歳以上偽ってしまうと、見た目からもわかってしまうでしょう。
また、年齢と同時にもし氏名も偽るのであれば、別名の本人確認書類を用意しなければなりません。そこで、自分の名前を一文字だけ変更し、本人確認書類の偽造をして提出する方もいますが、偽造はプロの目から見ればすぐにわかってしまいます。
更に本人確認書類の偽造は犯罪です。詐欺罪として訴えられてしまうことも充分考えられることを知っていてくださいね。
そして勿論、この偽造や虚偽の申告がカード会社にバレてしまうと、審査に通過することはできなくなってしまいます。
2.カード審査時に「住所」を偽った場合
引越したけれど住所変更手続きをしていないため、本人確認書類の住所が違うなどと言う場合、クレジットカード審査では提出しなければならない書類が増えてしまいますね。
本人確認書類と併せて、現住所が確認できる書類も用意しなければなりません。これが面倒だからと本人確認書類に記載されている以前の住所で申し込み手続きを行う方がいます。
また、一人暮らしだと印象が悪いのではと考え、実家に住んでいると偽ったり、賃貸なのに持ち家があるように虚偽の申告をする方もいるでしょう。
しかし、この様な虚偽の申告もたいていは簡単にばれてしまうのです。電話番号からわかってしまうこともありますし、本人確認書類や住民票などからもわかります。
仮にクレジットカードの審査に通過することが出来たとしても、カードは住んでいる場所とは違う住所へ送られてしまいますね。宛先不明などでカード会社が送った書類が戻ってしまうと住所を偽っていると言うことが簡単にわかってしまいます。
もし住所を偽って申し込んでいるということがわかってしまうと、「虚偽の申告をする人」として審査に通過することはできなくなってしまいます。
虚偽の申告がなければ他の属性に問題がなく、審査に通過していたかもしれなくても、です。
もったいないですね。
虚偽の申告をしてしまうと、本当のこと(不利な条件)を申告するよりも審査に通過出来なくなってしまう可能性を高めてしまうのです。
どんなに面倒でも、必要書類はきちんと準備し、ウソ偽りない申告を心がけましょう。
更に申込み書に記入した内容をきちんと確認することも大切です。虚偽の申告をしなかったとしても、記入間違いで住所が違っている場合も、ウソの申告を疑われてしまう場合があります。
さらに、記入ミスが多ければ、「雑な性格」とみなされ、雑な性格であれば、今後の支払いも簡単に怠ってしまうのではと疑われてしまいます。それが理由でクレジットカードの審査に通過出来なくなってしまうこともあるのです。
・住所変更手続きはきちんと行っておくこと
・面倒でも必要書類はきちんと準備すること
・申込み書にミスがないか確認すること
等に注意して申し込みしましょう。
3.カード審査時に「勤務先」を偽った場合
無職だけれど働いていることにしたい、従業員30人程度の小さな会社だけれど大手企業に勤めていることにしたい、自営業だけれど会社員という事にしたい、と考え、偽る方がいます。
しかし、勤務先を偽っても、カード会社による在籍確認で簡単にバレてしまいます。
また、この様に勤務先を偽りたいという方は、アリバイ工作の為だけに架空会社を利用し、そこに在籍確認をしてもらうように手を回す方もいますが、架空会社を利用することは犯罪です。
これもまた詐欺罪として訴えられてしまう可能性が高いので、気を付けましょう。
また、カード会社としても、ある程度の企業情報データを持っていますので、その企業が本当に存在しているのかということは簡単にわかってしまいます。
さらにもし架空会社で在籍確認が取れたとしても、この様に勤務先を偽って申し込みをする方というのは、収入が不安定な方がほとんどです。
きちんとした会社に勤務していて、収入が安定しているなら、偽る必要などありませんからね。
偽ると言うことは、不安要素があるからなのでしょう。
この様な方の場合、不安定な収入により、個人信用情報にも何かしらの思わしくない情報が記録されているケースが多いため、それが理由で審査に通過出来ない場合も多くあります。
4.カード審査時に「収入」を偽った場合
一番偽りたくなるのがこの項目ではないでしょうか。
少しでも審査に有利になるよう、誰でも高めの金額を記入したくなるものですね。しかし、このようなウソは収入証明書を提出するとすぐにばれてしまいます。
また、キャッシング枠を設定していなかったり利用限度額が低いカードであれば、収入証明書の提出も不要の為、カード会社にバレることもないだろうと考え、高収入だと申告する方もいますが、明らかにおかしいと思える年収の場合は、簡単にばれてしまうのです。
例えば、まだ働き始めて間もない20代の方が年収600万円と申告すると、少し高すぎるため、不審に感じられますね。
カード会社としては企業の規模や、本人の年齢から平均的年収がどれくらいになるかという事もデータベースにより把握しています。そのため、平均値からかけ離れた年収を記入すると簡単にばれてしまうのです。
この場合、その申告内容を確認する為に収入証明書を提出するように指示されることでしょう。提出してしまうと、そこから簡単にウソがばれてしまいます。
もし年収の虚偽がばれてしまうと、これもまた詐欺罪として訴えられてしまうことになります。
但し、30万円程度の違いであれば、それ程大きく問題視されることはありません。270万円を300万円とする程度で、さらにそれ程高い限度額を希望していないのであれば、そのまま審査は進められることになるでしょう。
しかし、カード会社としては、高い年収の方よりも、その収入に安定性がある方をより好む傾向にあります。ですから、毎月少なくても一定額の収入が確実にあるという方は、安心して偽りなく申告してみましょう。その方がクレジットカードの審査に通過しやすくすることができます。
5.カード審査時に「多重債務、多重申し込み」を偽った場合
多重債務者や多重申し込み者というのは、それだけで審査落ちとなってしまうケースがほとんどですね。そのため、なんとか審査に通過するために他社の借り入れ額を少なく申告したり、借り入れ自体ないものとして申し込む方がいます。
しかし、借り入れに関する情報はどんなに偽っても個人信用情報に記録されてしまいますし、カード会社は申し込みを受け付けると必ず個人信用情報の開示を行うため、その嘘はすぐにばれてしまいます。
もしも実際には他社の借り入れ額が少なく、審査にそれほど影響しない事実が判明しても、「虚偽の申告をした」という事が原因で審査に落ちてしまいます。
カード会社としては、ウソをつく方にお金を貸したいとは思わないものですよね。
クレジットカード審査時の虚偽申告「まとめ」
上記で説明した様に虚偽の申告をしてしまうと、ほとんどの場合その嘘がばれてしまい、審査に通過出来なくなってしまいます。仮に審査に通過したとしてもその後の途上与信によりバレてしまうケースがほとんどです。
ウソをつきそれがバレてしまうと、その会社のカードは今後一切作ることができなくなってしまいます。「虚偽の申告者」としてその会社独自のブラックリストに登録されてしまうからです。
カード発行後にばれてしまっても同じです。社内のブラックリストに登録し、強制解約となり、今後カードをその会社で作ることはできなくなるでしょう。
場合によっては詐欺罪として訴えられ、逮捕されてしまう可能性もあるのです。
虚偽の申告をして得することは一つもありませんね。
たかがクレジットカードと安易に考えず、申込み書には真実を正確に記入しなくてはなりません。もし審査に通過することが出来ない理由があるのであれば、その理由を解消出来るよう努力することが大切です。
また、ひとつ不利な条件を抱えていたとしても、他に有利になる条件があれば、プラスマイナスゼロとなる場合もあります。審査に有利になるような条件を作れるよう努力してみましょう。