自分はブラックリストに入っているのか?確認する方法

自分はブラックリストに入っているのか?確認する方法
「ブラックリスト」という言葉は、借り入れに関心のある方であれば、1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

実際に「ブラックリスト」というものは存在しないのですが、過去の借り入れに関して思わしくない記録が個人信用情報に残ってしまっている状態を、俗に「ブラックリスト入り」や「金融ブラック」などと呼んでいます。

しかし、個人信用情報というのは金融機関に勤めている方でなければ、実際に目にする機会はなかなかありませんね。

自分はブラックリスト入りなのだろうか?と不安に思っても、それを確認する方法もわからない方が多いのではないでしょうか。

今回は、自分がブラックなのかを知るにはどうしたら良いのか、ということについてお話していきたいと思います。

スポンサードリンク

 

1.ブラックリスト入りを確認するには

多くの方は「支払いを延滞するとブラックリスト入りする」と勘違いしているようです。その為、数回延滞を繰り返すと「もうブラックだから」と諦めてしまっている方も多いのではないでしょうか。

しかし、延滞=ブラックリスト入りではありません。

どんなに繰り返し延滞をしてもブラックリストに入らない方もいますし、たった1回の延滞で金融ブラックとなってしまう方もいるのです。

あいまいな情報から「ブラックリスト」と決めつけて、各種借り入れを諦めるのではなく、まずは確かな事実を確認することが大切ですね。

では、どう確認すればいいのでしょう?

ブラックリストかどうかということは、個人信用情報を見るとすぐわかるようになっています。

個人信用情報には、その人の属性に関する情報はもちろんのこと、様々なローンや持っているクレジットカードの内容、更には申し込んだことのあるクレジットカードの情報、携帯電話機種代の分割払いの記録など、借り入れに関することが全て記録されているのです。

例え申し込んだクレジットカードが審査落ちとなってしまったとしても、その申し込んだ事実というのも記録として残ってしまいます。

ですから、個人信用情報を見ると、その人が借り入れに対してどの様に向き合っているかという事がよくわかってしまうようになっているのです。

そのため、カード会社や金融機関では、借り入れの申し込みを受け付けると申し込み者の信用性を確認するために個人信用情報を必ず開示しています。

個人信用情報は、今後の借り入れやクレジットカード発行の際に、とても重要な審査材料となってくるからです。

ブラックリスト入りかどうかを知りたいのであれば、個人信用情報を開示してみるといいでしょう。

金融機関やカード会社の社員でなければ開示できないと思っている方も多いかもしれませんが、自分の信用情報を自分で簡単に開示することも可能なのです。

不安な方は一度調べてみることをお勧めします。

スポンサードリンク

 

2.個人信用情報を開示するには

開示方法はいくつかあります。それぞれの方法について見ていきましょう。

①パソコンで個人信用情報を開示する

インターネットの環境が整っている場合、自宅のパソコンを使って開示することが出来ます。しかし、勝手に行うことは出来ないので、先ずは個人信用情報を取りまとめているCICに電話をしましょう。

その電話は、クレジットカード会社や借り入れ先に届け出ている電話番号からでなければなりません。

電話番号の確認が取れると、受付番号を教えてもらえます。この受け付け番号を1時間以内に自宅のパソコンに入力してみましょう。入力後すぐに報告書の内容を見ることが出来ます。

また、この手続きには手数料1,000円が必要になってしまいます。クレジット決済になってしまうため、電話をかける際には受け付け番号をメモする紙と一緒にクレジットカードも準備しておくといいでしょう。

②スマートフォン、携帯電話

携帯電話の場合はインターネットが利用出来る状態である必要があります。

まずはパソコンから開示する時と同様、クレジットカード会社や借り入れ先に届け出ている電話番号から電話をかけます。そこで受け付け番号を教えてもらい、同時に手数料1000円のカード決済手続きを行います。

その後、1時間以内にスマートフォンや携帯電話から受付番号を入力し、個人信用情報を開示しましょう。

パソコンの場合も、スマートフォンや携帯電話の場合も受付時間は午前8時から午後9時までとなっています。年末年始でも利用可能ですし、電話1本で申し込みが出来、申し込んでから1時間以内には開示が可能となっているのでとてもスピーディーですね。

③郵送で個人信用情報を開示する

パソコンやスマートフォンなどから申込み書に入力をして、印刷しましょう。もし印刷することが難しい場合は電話をかけて手書き用の申込み書の取り寄せを行います。

(※申込み書取り寄せの受付時間は平日の午前10時~12時、午後13時~16時となっています。)

必要事項を記入(入力)した申込み書を準備できたら、今度は本人確認書類を用意しましょう。

ここで言う本人確認書類とは以下のものになります。

・運転免許証
・健康保険証
・パスポート
・年金手帳
・住民票
・在留カード
・特別永住者証明書
・戸籍謄本
・印鑑登録証明書

など。

郵送でも手数料は1,000円かかってしまいます。ゆうちょ銀行へ行き、「定額小為替証書」を用意しましょう。

<郵送の場合の必要書類>
・申し込み書
・本人確認書類
・定額小為替証書

これら全てをCIC開示相談室へ郵送します。内容に不備がなければ10日程度で報告書が届くでしょう。

パソコンなどで開示するよりも必要書類が多く、準備に時間もかかってしまいますね。また、確認するまでに10日程度かかってしまうため、急ぎの場合は不向きです。

④窓口で個人信用情報を開示する

CIC開示窓口が近くにある場合は、本人確認書類を持って窓口へ行き、開示手続きを行うことも出来ます。端末から入力作業を行うとその場で報告書を受け取ることが出来るので、郵送よりもスムーズですね。

但し、開示窓口は札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、岡山、福岡となっているため、直接窓口で開示できる方は限られてしまいます。

また、手続き可能時間帯も、平日の午前10時~12時、13時~16時となっています。

但し、窓口で手続きを行う場合は半額の500円で可能となりますので、開示窓口が近くにあり、費用を抑えたいという場合は窓口手続きが便利でしょう。手数料支払方法もクレジットカードや定額小為替証書などを準備する必要もなく、現金でその場で決済することが出来るので簡単ですね。

3.開示報告書の見方

報告書を受け取っても、その見方がわからないと、ブラックリスト入りなのかはわかりませんね。

報告書には様々な情報が記載されていて、それらは全て重要なものではありますが、ブラックかどうかを知りたい方が一番確認しなければならない部分は以下の2点です。

①入金状況

報告書の下の部分に過去2年間の入金状況が記載されています。

現在から24か月さかのぼって、請求に対して毎月どの様な支払いをしてきたかという事がマークを使って記されているのです。

ここに$マークが付いている、もしくは空欄や「-」になっていると言う場合は問題ありません。

$マークというのは、その月予定通りの入金があったことを示しているからです。

空欄の場合はその月請求がなかったか、もしくはカード会社側が入金があったけれど$マークをあえて付けていない場合、情報を更新していない状態と言うことが考えられます。また、「-」の場合はその月の請求自体なかったことを示します。

その為、これらのマークであれば、問題ないのです。

危険なのはここに「A」というマークが残っている状態です。Aマークというのは、その月請求通りの入金がなかったことを示しているからです。

Aマークがあるというだけでは、まだブラックリスト入りとは言わないのですが、ここに一つでもAマークがあると、カード会社や金融機関に悪い印象を与えてしまいます。場合によってはブラックリスト入りではなくてもAマークを見ただけで審査落ちとしてしまう会社もあるのです。

しかし、このAマークは過去2年間分しか記録できない様になっていますので、その後良好な支払いを継続して行くと古い順に押し出し、2年以内に消すことが出来ます。

Aマークがある方は、今後の確実な支払いを心がけましょう。

※但し、携帯電話機種代の支払いは注意が必要です。この支払は24か月以内に終了してしまうからです。その為携帯電話の分割払いを1度でも怠ってしまうと2年以上経過しても新しい記録で押しだすことが出来ないため、Aマークが残ったままになってしまいます。

この記録は完済してから5年間残り続けてしまうため、携帯電話の機種代支払いは他の支払いよりも確実に行うことが大切です。

②支払い状況

入金状況欄にAマークが連続してついている場合、支払い状況について記載されている部分の、「返済状況」という欄にも注目してみましょう。

もしここに「異動」という文字が記録されていると、それはブラックリスト入りであることを指します。

この「異動」という文字は入金するべき日から3か月(61日以上)経過しても入金がなかった状態の時に記録されます。つまり、数回の延滞を繰り返しても、3か月以内に入金すると入金状況にAマークはついてしまうものの、ブラックリスト入りとはならないのですが、たった1回の延滞でもその延滞が3か月以上経過しても解消されないと、ブラックリスト入りとなってしまうのです。

この異動という文字は完済してから5年以上経過しないと消すことが出来ません。

つまり、5年間はどこのカード会社でも金融機関でも審査に通過することは出来ないのです。

個人信用情報を開示し、以上の2点を確認すると、ブラックなのか否かをはっきり知ることが出来ますね。ブラック入りとなっていれば、これまで審査落ちとなってしまった理由はそこにあったいうことが判明しますね。

この場合、その情報が削除される時期を狙って審査が柔軟なカード等の申し込みをするといいでしょう。

また、ブラック入りではないのに審査落ちとなっていたという方は、別の理由があるということがわかります。入金状況のAマークのせいかもしれませんし、Aマークもないようであれば、勤続年数が短い、固定電話がない、収入が不安定、正社員ではない、など心当たりはありませんか?

この様に、自分の個人信用情報がどの様になっているかを知ることで、今後のカードや借り入れ申し込みの際に役立てることが出来ますね。

1番いいのは、確実に延滞をせず、「ブラックかどうか」と不安を感じる必要のない状態にしておくことなのですが、万が一延滞をしてしまい、それが3か月以内に解消出来たかどうか覚えていない、不安だ、という場合は手数料はかかってしまいますが1度開示して確認しておくといいでしょう。

このページの先頭へ