会社の規模や職種はクレジットカードの審査に影響する?

会社の規模や職種はクレジットカードの審査に影響する?
クレジットカードの申し込みをすると、個人信用情報に思わしくない記録がないこと、持ち家に住んでいること、固定電話があること、信頼できる人物であること等も審査の対象となりますが、クレジットカードと言うのは一種の借り入れと同じようなものですので、まずはその人に「返済していくだけの収入があるのか」という事を最も重視されることになります。

その為、収入源ともなる仕事に関する情報は、審査に大きく影響してくるのです。

ここで言う「仕事に関する情報」というのはその人の勤続年数や雇用形態、職種や部署、役職など個人的なことはもちろんのこと、勤めている会社の規模や社員数など幅広い部分も意味します。

今回は、勤務先である会社の規模やその人の職種などはクレジットカードの審査にどの様に影響してくるのか、また審査に通過しやすい職種とはどの様なものなのか、という事についてお話していきたいと思います。

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1.勤務先の会社の規模

クレジットカードの申込み書には、申し込み者本人の個人的な情報の他に、勤務先名や住所、電話番号や、さらにその会社での部署や役職、会社の社員数まで記入する欄があります。

そして記入された内容を見て、その人が勤めている会社の規模や今後の経営の安定性までも確認し、その結果を審査の合否の判断材料としているのです。

勿論、最近は大手企業でも突然倒産してしまったり、リストラされてしまうと言うことも増えてきているため、規模が大きいから、知名度が高いから、経営期間が長いからといって、それが必ずしも今後の安定性に繋がるということはないでしょう。

ですから、「大手企業=安定している=今後も確実な収入が得られる」と単純に考えることは出来ません。

しかし、クレジットカード会社では審査の際、それぞれの項目を点数で評価し、合計点によって審査の合否を決めています。これをスコアリングというのですが、このスコアリングの際、勤務先が大手企業の場合は高い点数、小さな企業の場合は低い点数と定められているのです。

それが何点になるのかはカード会社によって違ってきますし、毎年その基準も見直されるため若干の変動はあるものの、どのカード会社でも点数が高めになる項目と低めになる項目というのは同じになっています。

そのため、クレジットカード審査では、どうしても大手企業に勤めている方の方が高評価を得られる傾向にあるのです。

もしも経営状態が不安定になりかけている大手企業と、徐々に業績を伸ばし始めている今後に期待が持てそうな小さな企業があったとしても、やはり大手企業の方を高い点数にする仕組みとなっています。

名の知れた大手企業であれば、経営が傾きかけても持ち直す場合もありますし、余程のことがなければ倒産することはないだろうと予測されますが、中小企業のタクシー会社やバス会社、飲食店だと簡単に経営不振になりやすい、離職者が多いというイメージも強いからかもしれませんね。

小さな中古車屋さんや、建築会社などは気づくとつぶれていたとうことも多いと言うのが実情です。

カード会社としては貸し倒れとならないよう、少しでもリスクを回避したいと考えるのは当然ですので、今後も継続的に安定した収入が得られ、カード利用分をきちんと返済していくことが出来る方へカードを発行したいと考えています。

そのため、リスクが高いと考えられる規模の小さい会社に勤めている方よりも、大手企業に勤めていて、今後の収入も安定しているだろうと予想出来る方を積極的にカード審査に通過させる傾向にあるのです。

しかし、審査の結果最終判断を下す際、微妙なラインにいる方は人の目でさらに審議することがあります。もし中小企業に勤めている場合は、その会社の安定性を示すことが出来ると最終審議で通過しやすくなるかもしれませんね。

小さくても長く営業を続けている会社であれば、立ち上げて間もない会社よりも安心ですし、規模は大きくなくても、知名度の高い会社であれば、経営状態にそれほど不安は感じないものです。

また、クレジットカード審査の合否はスコアリングによりそれぞれの項目の合計点で決まりますので、会社の規模で低い点数となってしまったとしても、他の項目で高得点を得られるようにすると審査に通過することが出来ます。

会社の規模に不安を感じる場合は、他の属性を磨く努力をしてみるといいでしょう。

さらに、現段階では中小企業よりも大手企業に勤めている方が有利に働く仕組みとはなっていますが、相次ぐ大手企業の倒産や吸収合併などにより、今後その傾向は徐々に見直されていくことも充分考えられます。

今の段階でスコアリングにより高得点を得られる会社の規模は

・従業員数500人以上
・資本金3億円以上

と言われています。

しかしそれ以下だからダメというわけではありません。

従業員数50人未満、資本金5000万円未満となってしまうとスコアリングでの点数は低めになってしまいますが、会社としての安定性をカード会社に示すことが出来れば、勤務先が原因で審査に通過出来ない可能性を低くすることができるでしょう。

またその逆で、大手企業に勤めていたとしても、他の属性に問題があればスコアリングによって勤務先で高得点を得られても、他の項目で減点となり、審査に通過できないことも充分考えられます。

会社の規模というのはあくまでも審査項目の一つにすぎないため、総合的に見て信用できる状態であることが大切です。

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2.クレジットカード審査に有利な職種、不利な職種

会社の規模もそうですが、職種もまた有利になるものと不利になるものがあります。

クレジットカード審査に有利な職種

・大手企業の正社員
・医者
・弁護士
・税理士
・裁判官
・検事
・公認会計士
・税理士
・外交官
・教職員
・公務員

この様に特別な資格を持ち働いている専門職の方や、社会的に認められている公務員、大手企業に勤めている会社員というのは、クレジットカードの審査に有利に働く職種になります。

この様な方々は突然転退職をする可能性が極めて低いと考えられています。

特に資格を持っている方は、その会社を辞めたとしても、また新たな会社で採用される可能性がとても高くなりますね。そのため、今後の収入に関して不安を感じづらいのです。

クレジットカード審査に不利な職種

・中小企業の正社員以外(派遣社員、契約社員、アルバイト、パート)
・芸能人
・アーティスト
・自営業
・水商売
・運送業
・パチンコ店
・勧誘業

クレジットカードの審査に不利になってしまう職種というのは、今後の収入が不安定だと考えられる場合ですね。派遣社員や契約社員だと期間を限定された働き方ですので、今後突然収入がゼロになってしまう可能性を秘めています。

パートやアルバイトの場合も簡単に辞めてしまう可能性があるため、不安定だと考えられます。

また、収入が高いだろうと予測できる芸能人や水商売の方も、将来的に仕事を継続して行くことが出来るかどうかがわからないため、不安定だと考えられてしまいます。

運送業や勧誘業等も、経営不振になりやすく、また仕事内容に見合っただけの収入が得られないなどの事情から離職する方も多いと言われています。

そのため、カード会社としてはこの様な職種の方に対して、審査を厳しくする傾向にあるのです。

3.会社の規模や職種に不安がある場合

勤務先が小さな飲食店であったり、パチンコ店員であったりする場合、クレジットカードの審査に不安を感じることでしょう。

このような場合は比較的審査が柔軟だと言われている、流通系や消費者金融系のクレジットカードへ申し込むと安全です。

また、もし勤めているお店が法人登録をしているのなら、店名の他に会社名というものが存在するはずです。この場合、申込み書の勤務先名欄に店名ではなく会社名を記入してみましょう。

会社名であるということでカード会社からの印象が違ってくる場合があります。

さらに、キャッシング枠を外したり、希望の利用限度額を低めに設定するなどして申し込むと、より審査には通過しやすくなります。

キャッシング枠の設定や限度額の増額は無事カードを手にしてから申請することが出来ますので、カード審査が不安な場合はまずはこの様に条件を下げて申し込み、カードを取得してから利用しやすい状態に変更して行くようにしましょう。

勤めている会社の規模や職種というのはクレジットカード審査に影響してきてしまいますが、規模が小さく、高い評価を得られないような職種だったとしても、申し込むカード会社を変えたり、提出書類を増やす、条件を下げるなど、ちょっとしたコツをうまく活用するとクレジットカードを取得する確率を高めることが出来ます。

また、勤務先に関する情報はあくまでも審査の一部として必要なものですので、他の項目でもカード会社からの信頼を得られるような状態にしておく事が大切です。

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