住宅ローンやマイカーローンを組んでいるとカードの審査に落ちやすい?
クレジットカードの申し込みがあると、申し込み者に対してカード会社は審査を行います。
今後カードを利用してもその利用分の返済を確実に行ってくれるのか、突然行方不明になってしまったり、延滞を繰り返したりしないだろうか、他社の借り入れの返済に充てるための不正申し込みではないか、など、様々な方向から疑いをかけ、確認して行くのです。
この審査の際、他社からの借り入れが多くあるとカード会社にあまりいい印象を与えないと言われています。
多くの借り入れがあると言うことは、そのうち返済額が増えすぎ支払いが困難になってしまう可能性も考えられますし、お金にだらしない性格で、カードを発行しても無計画に使いすぎてしまう人かもしれないと予測することもできます。
ですから、クレジットカードの申し込みを行う場合は、完済できるローンは先に完済しておいた方が安全です。
しかし、住宅ローンやマイカーローンを組んでいても、他の各種ローンと同じように審査に不利になってしまうのでしょうか?
今回は、住宅ローン、マイカーローンがカード審査に影響するのか、それによって審査落ちとなってしまうこともあるのか、という事についてお話していきたいと思います。
1.住宅ローンはカード審査に影響する?
住宅ローンを組んでいることが直接クレジットカード審査に悪影響を及ぼすことはまずありませんので、安心してください。
むしろ住宅ローンを組んでいるからこそ審査に通過しやすくなることもあるほどなのです。その理由は以下のものになります。
①持ち家に住んでいる
住宅ローンを組んでいる方というのは、家を所有していることになりますね。持ち家に住んでいるということは、簡単に他の場所へ引っ越す可能性が低いと考えられます。
そのため、簡単に引っ越しやすい賃貸アパートや市営住宅などに住んでいる方よりも審査に有利になる傾向にあるのです。
通常他社のローン残高が大きければ大きいほどはクレジットカード会社に良い印象を与えないと言われていますが、住宅ローンは別です。住宅というのは大きな買い物ですので、購入する際ローンを組まない方の方が少ないことでしょう。
「持ち家がある=高額なローンがある」というのはカード会社でも当たり前のこととして理解しています。
ですから、住宅ローンがあることを引け目に感じず、むしろ持ち家があるということを胸を張ってカード会社へ伝えていいのです。
②金融機関での審査の信用性
住宅ローンを持っていると言うことは、そのローンを組む前に金融機関で属性を調べられているはずですね。
個人信用情報も開示して、過去の借り入れに関する状況も調査されているはずです。その上で大丈夫だと判断されたからこそ住宅ローンを組むことが出来ているのです。
つまり、借り入れに対して問題のない方だと言うことが、住宅ローンを組んでいると言うことから簡単に理解出来てしまうのです。
これらのことから、住宅ローンを組んでいるからクレジットカード審査が厳しくなったり、住宅ローンがあることが原因でクレジットカード審査に通過できなくなると言うことは考えにくいのです。
しかし、油断は禁物です。
「住宅ローンがあるからクレジットカード審査に絶対的に有利だ」とも言えないからです。次は住宅ローンによって不利な状態になってしまう危険性についてもお話していきます。
①返済に関するリスク
住宅ローンを組んでいると言うことは、毎月決められた返済日に返済を行なわなければならない義務を背負いますね。そのため、他にローンを抱えていない方よりも、月々の支払いを延滞してしまうかもしれないリスクを常に抱えていることになります。
そして、1度でも返済が遅れてしまうとその事実は個人信用情報に記録されてしまうので、クレジットカードを申し込んだ際その記録が審査に悪影響を及ぼすことになるでしょう。
毎月滞りなく返済を継続出来ている方は、その良好な返済状況が審査に良い方向で影響を及ぼす場合もありますが、どちらにせよ、住宅ローンを組んでいると言うことは少なからずクレジットカード審査に関係してくることは避けられません。
②返済負担率
住宅ローンなどのローンを持っている方がクレジットカードの申し込みをすると、カード会社ではその人の「返済負担率」を計算した上で審査を進めていきます。
もしも返済負担率が高すぎると感じられる場合は、審査に通過することが出来ません。
多くのカード会社で定めている返済負担率の上限は、30%と言われています。
計算の結果、30%を下回っていれば、今後カードを利用してもその利用分の返済も可能だろうと判断出来ますが、万が一30%ギリギリかそれを超えた負担率となっていると、その人の収入内でこれ以上の返済は不可能と判断されてしまいます。
するとこれもまた審査に通過出来ない理由となってしまうのです。
住宅ローンを持っている方は、住宅ローンそのものが審査に悪影響を及ぼすことはありませんが、
・収入に対しての返済負担率が高すぎないこと
に注意していないと、住宅ローンがクレジットカード審査の足かせとなってしまう可能性も秘めています。
2.マイカーローンはカード審査に影響する?
マイカーローンも住宅ローンと同じように判断される傾向にあります。
車というのは一家に1台あるのが当たり前の世の中になりました。最近は夫婦で1台ずつ所有する家庭も増えつつありますね。
また、車というのは住宅に次いで高額商品となりますので、多くの方は車を購入する際、現金一括ではなく、何かしらのローンを組むことになるでしょう。
つまり、「車を所有している=ローンがある」というのも、カード会社は当たり前のこととして受け取っています。
そのため、マイカーローンがあるから審査に不利になると言うことはありません。むしろ車を持つだけの収入があり、更にマイカーローンの審査に通過できるだけの属性を持っているという判断材料になってくれるため、審査に良い影響を与える可能性の方が高いと考えられます。
但し、毎月きちんと支払いが継続出来ている場合に限り、です。
もしも1度でも返済が遅れてしまったり、数回延滞を繰り返している、など、個人信用情報に良くない記録が残ってしまっているとクレジットカード審査に通過することは出来ません。
また、マイカーローンと同時に住宅ローンや他のカードローン等も持っている場合、収入に対しての返済負担率が高くなっていることが考えられます。
この場合も返済負担率が30%を超えてしまうようであれば、審査に通過することは出来ないでしょう。
返済負担率というのは、年間の利息を含めた返済総額を年収で割り、100をかけることで出すことが出来ます。いくつかローンをもっていて、返済負担率が30%以内かわからないという方は一度計算してみるといいでしょう。
さらに、カード会社によって審査基準も違ってきますので、審査が厳しいと言われているカードだとローンをいくつか所有している場合、審査がさらに厳しくなる場合もあります。
もし返済負担率がギリギリであったり、ブラックリスト入りではないけれど延滞した経験があるなどの場合は、出来るだけ審査が柔軟だと言われているクレジットカードの申し込みをした方が安全でしょう。
更にキャッシング枠の設定をやめたり、希望限度額を低めに設定することで審査に通過しやすくすることも出来ます。
まとめ
住宅ローンがある、マイカーローンがある、だからクレジットカード審査に不利だ、もしくは絶対的に有利だ、と単純に考える事はできないのですが、住宅ローンやマイカーローンがあることで今後の審査に間接的に悪影響を及ぼしたり、逆に良い影響を及ぼすことも考えられるというのが事実です。
どちらにしても、全く無関係とは言えませんので、先ずは今持っているローンの返済を毎月滞りなく済ませることを心がけましょう。
その上で自分の属性や年収に見合ったクレジットカードを申し込むことが大切です。
きちんと返済が行われており、収入も高く、返済負担率にも問題がない場合は、多少審査の厳しいクレジットカードの審査でもスムーズに進められるはずですが、属性や個人信用情報に不安があり、返済負担率もギリギリという方は審査が柔軟な流通系や消費者金融系のクレジットカードを選ばなければ審査に通過するのは難しいかもしれません。
また、住宅ローンやマイカーローン以外にもローンを抱えている方は、その他のローンは出来るだけ完済してから申し込む方が安全でしょう。
※カードローンの審査については以下をご覧ください。
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