3Cとスコアリングとは?

3Cとスコアリングとは?
クレジットカードの審査を行う際、3Cとスコアリングが決め手となります。

しかし、3Cやスコアリングと言う言葉を耳にしたことはあるけれど、意味が分からないという方は多いのではないでしょうか?

今回はクレジットカードを作る際、重要なポイントとなる3Cとスコアリング、またカード会社での審査方法等についてお話していきたいと思います。

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1.「3Cとは?」

3Cとは、クレジットカード審査において重視される3つの軸の事を言います。

Capital、Capacity、Characterですね。この頭文字をとって、「3C」と呼ばれているのです。

クレジットカード審査では、これら3つが基準に達しているかどうかを様々な方法で確認しながら進めていきます。どれか一つでも欠けていると判断されるとクレジットカード審査に通過することは出来ません。

では、Capital、Capacity、Character、とは何のことを言っているのでしょうか。

Capacity:資力、能力を意味しています。クレジットカードの返済が継続的にできるかどうか、返済能力が十分にあるかどうかという基準を表しています。

Character:性格を意味しています。期日に返済がきちんとできるかどうか、返済に対して真面目にできるかどうかという基準です。

Capital:資産を意味しています。担保となるような不動産や車、貯金や有価証券などがあるかどうかという基準です。

引用:クレジットカード審査の3Cとスコアリングとは? – クレジットカード審査のチカラ

それでは3Cの意味をもっと詳しく解説していきましょう。

①Capital(資産、財産)

持ち家がある、車を持っているなど、資産となるものがあるのかという点は審査に大きく影響してきます。

資産が多いと言うことは、万が一支払いが困難になったとしても資産を売ることでお金を作ることが可能ですね。また、持ち運びの出来ない資産(不動産)があると、簡単に行方不明になってしまう可能性も低いため、信用度が高まります。

審査において、資産の多さと言うのは高評価となるのです。

②Capacity(返済においての能力、資力)

年収がどれくらいあるのか、その収入は安定しているのかもまた、審査において重要な項目となります。いくら年収が高くても毎月の収入に波があり、不安定さがぬぐえない場合は審査に通過することが難しくなってしまいますし、いくら安定していたとしてもその額が低すぎるとまた審査が厳しくなってしまいます。

毎月、生活費を除いても余裕のある生活ができるだけの収入が確実にあると判断出来た場合に、審査に通過することが出来るのです。

特に自営業の場合は収入にばらつきが出やすいものです。月々の収入に安定性を持たせられるよう努力してみるといいでしょう。

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③Character(申し込み者本人の性質、性格、特徴)

クレジットカードの申し込みを受け付けると、カード会社では申込み書の内容や必要書類の確認と同時に、申し込み者本人の人物像も観察しています。

質問に対してきちんとした受け答えが出来ているか、申告内容に虚偽の疑いがないか、突然怒鳴るなど攻撃的だったり信用できないような言動がないか、などですね。

そのような仕草や言動から、今後返済をきちんと行えそうか、お金の使い方がだらしなくはないか、長い付き合いになったとしてもトラブルを起こす可能性が低いかという点を判断しているのです。

もしも申し込み内容や収入、資産に全く問題がなかったとしても、その人の性格やお金に対する考え方、受け答えの部分で問題があると判断されると審査に通過することができなくなってしまいます。

また、申込み書の記載内容に不備が多すぎる場合も、だらしない性格と判断され、審査に通過できなくなってしまうのです。

このような点で審査に落とされてしまうと言うのは、一番残念なことではないでしょうか?

しかし、収入額などであれば、努力で増やすことが難しくても、この様な点であれば、努力次第で結果を変える事ができます。

窓口で申し込みを行う際は、きちんとした対応を心がけること、もしインターネットや郵送でやり取りするのであれば、記載内容に虚偽の申告や不備がないかをきちんと確認することを心がけましょう。

このように、クレジットカードの申し込みを行い、スムーズにカードを受け取りたいと考えるのであれば、資産や安定した収入があり、今後の返済能力に不安がなく、問題のない人物だと判断してもらう必要があるのです。

2.「スコアリングとは?」

申し込み者の属性を、点数化して行くことをスコアリングと言います。

クレジットカードの申し込みがあった場合、3C全てにおいてカード会社から認められる場合か、どう考えても厳しい状態なのかが一目瞭然であれば判断もしやすいのですが、残念な部分も抱えているけれど全てにおいて悪いわけではないと言う、微妙な線の方が多いと言うのが実情です。

この場合、何を基準に判断するべきか迷ってしまいますね。

そこで、ハッキリと点数化させ、カード発行か否かの判断を行いやすくするためにスコアリングが行われるのです。

点数のつけ方や基準となる点数も、それぞれのカード会社によって違いますが、善悪の基準は同じです。例えば、居住形態が持ち家であれば、どのカード会社でも高めの点数になりますし、賃貸や市営住宅の場合は低めの点数となります。

他のカード会社では点数が低くなる項目が、別のカード会社では高く評価されると言うことはありません。

点数自体は違っていたとしても、高い評価を得られる項目と言うのは一定であるため、カード会社ごとに審査の通過率がまるで違ってくると言うことはないのです。

そして機械で最終的に点数を合計し、その合計点数がカード会社の定めている基準値に達している場合、審査に合格する仕組みとなっているのです。

スコアリングされる項目は以下のようなものとなります。

①年齢

たいていのクレジットカードが受け付けている申し込み年齢は18歳以上69歳以下となっています。しかし、この範囲内であれば、誰でも同じ点数というわけではありません。

未成年の場合や定年後の方の場合は点数が低めになりますし、働き盛りの場合は点数が高めになります。

また、一般カードの場合は一番お金が自由に使うことの出来る成人してから30歳くらいまでの方は点数が高めになりますが、ゴールド等ランクの高いカードでは30歳以上の場合に点数が高くなります。

申し込むクレジットカードの種類によって求められてくる年齢が違ってくるため、そのカード会社に求められるような年齢の場合に高く評価してもらえることとなるのです。

②年収

ほとんどのクレジットカード審査で、年収の最低ラインというものが決められています。それは年収200万円です。勿論生活費を全てその収入から賄っている一人暮らしの方の場合、200万円でも審査に通過しづらくはなりますし、実家で生活を援助してもらっている場合は審査通過率も上がる傾向にあります。

必ずしも200万円以上でなければならないというわけではありませんが、一つの基準として200万円と定めているようです。

その為、200万円以下の場合は点数が低くなってしまいますし、200万円を大きく上回る高収入の場合は点数は高めになります。

但し、収入の高さよりも、安定性を重視しているカード会社の方が多いため、高年収だからといって必ずしも評価が高くなるわけではありません。

毎月同じだけの収入があることが大切です。

また、特に収入証明書の提出が不要の場合、その収入の確実性を調べることは出来ないだろうと、申し込む側も嘘を記入するケースが多いと言われています。

しかし、カード会社ではそれぞれの企業についての情報を持っていますので、どの様な会社で何年勤めているかがわかれば、適正な収入はどれくらいなのか、ある程度把握できる仕組みとなっています。

ですから、虚偽の申告はすぐにわかってしまいます。

「高収入だと申告すると点数が上がる」=「審査に通過しやすい」と安易に考え、虚偽の申告をしてしまうとそれ以外の評価が高くても審査に通過出来なくなってしまうので、気を付けましょう。

年齢と職業から考えて適正な収入額であり、安定していると言うことが何よりも大切なのです。

③勤務先

会社の規模や従業員数も審査に大きく影響してきます。大手の企業であれば、会社としても安定しているため、今後その人の収入が不安定になる可能性が低いだろうと考えられますね。

また、大手の会社であれば、さらなる収入アップも期待できます。今後積極的にカードを利用してくれる優良顧客となってくれるかもしれません。

このようなことから、大手企業に勤めている方は点数が高くなるのです。

④勤務形態

どんなに大手企業に勤務していたとしても、正社員なのか、派遣社員なのか、契約社員なのか、アルバイトなのか、パートなのかで点数は違ってきます。

今後も継続的に安定した収入が約束されている正社員が最も高い点数となりますが、アルバイトやパートであれば、すぐに辞めて無職となってしまう可能性も高いため、点数は低くなってしまうのです。

また、職種も大きく影響してきます。医者や弁護士、公務員など社会的に認められている職種の場合は高く評価してもらうことが出来ますが、バス会社やタクシー会社、運送業、自営業など一般的に不安定と考えられている職種の場合、点数は低めになってしまいます。

⑤勤続年数

同じ勤務先に長く務め、勤続年数が長くなっている方は点数が高くなります。今後も変わらず働き続けることが予想されますし、転退職を繰り返している方より収入が安定しているためですね。

逆に勤めて間もない新入社員や、転退職をして勤続年数が短くなってしまっている方は点数が低くなってしまいます。

新しい会社に勤めたら、出来れば半年~1年以上勤務してからクレジットカードの申し込みを行うようにしましょう。

⑥居住形態

お金を貸した後、返済の段階で行方不明になってしまう危険性を考え、カード会社としては簡単に引っ越すことの出来る居住形態の方の点数を低くする傾向にあります。

例えば、持ち家の場合、家を買ったのにすぐに別の家に引っ越すと言うことはあまり考えられませんね。そのため、点数は高くなりますが、賃貸等の場合は簡単に別のアパートへ引越すことが考えられるため、評価が低くなってしまうのです。

⑦居住年数

その家に1年以上住んでいる場合、点数は高くなります。居住年数が短い場合はまたすぐに引っ越しをして行方不明になってしまうかもしれない可能性があるからです。

しかし、居住形態が持ち家の場合は居住年数が短くても評価は下がりません。家を買って住み始めたのにすぐに引っ越すと言うことは考えにくいからです。

⑧家族構成

独身で一人暮らしの場合、評価は最も低くなってしまいます。生活費にお金がかかる上に、返済が困難になった場合に肩代わりしてくれる家族が近くにいないからです。

しかし、家族と同居でさらに養うべき妻や子供もいない独身の場合は、自由になるお金が多いと予想されるため、点数は高くなります。

⑨固定電話の有無

最近は固定電話を引かず、携帯電話のみを持っているという方も増えてきましたね。しかし、携帯電話だと簡単に解約したり、携帯番号を変更することが可能です。

その為、申込み書に携帯電話番号しか書かない方に対しては点数を低くする傾向にあります。逆に固定電話を引いていることがわかると、長くそこに住むつもりであると言うことの証拠となりますし、簡単に行方不明になってしまう可能性も低いため、評価は高くなるのです。

⑩個人信用情報

過去の借り入れ状況が記録されている個人信用情報。過去の借り入れに対してきちんと確実な返済を行っていたという記録が残っていると、評価はとても高くなりますが、もしも延滞したことがある、債務整理したことがあるなどの情報が残っている場合は、評価が下がってしまいますし、場合によってはそれだけで審査落ちとなってしまうことも有ります。

この様にスコアリングをして合計点数を出した上で、3Cの基準に達しているかどうかを判断し、審査の合否が決まるのです。

しかし、その項目によっては他の項目で挽回することが可能です。自分の中に不利な部分があるとわかっていても、他の項目で高い点数を取得することが出来ると審査に合格する可能性も充分あるのです。

不利な部分は別の項目の高得点で補う形で、属性を上手に磨くことが出来ると、今後クレジットカードの審査も通過しやすくなるでしょう。

また、よく申込み書にいくつか空欄を残したまま提出する方がいますが、空欄があるとその空欄部分は点数をつけることが出来なくなってしまいます。すると、1項目分点数が減ってしまうことになるのです。

もったいないですね。

記入するべき部分は出来る限りきちんと記入する様にしましょう。

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