クレジットカードの審査に必要な書類とは?
いざ、クレジットカードの申し込みを行おうと思っても、初めての場合何を用意したらいいのか分かりませんよね。
希望のカード会社へ電話をして、必要書類を確認するのが一番いいのですが、電話をするのも面倒だし、いまさら誰かに聞くのも恥ずかしいと言う場合もあるでしょう。
今回はそんな方の為に、クレジットカード審査に必要な書類についてお話していきたいと思います。
必要書類1.身分証明書
クレジットカード審査申込時に、第一に必要なるのが身分証明書です。
これは、申し込んできたその人が本当に本人なのかどうかの確認をするためではありますが、法律で定められているからと言う理由もあります。
「犯罪収益移転防止法」と言う法律の中で、クレジットカード会社は顧客の本人確認を行うことを義務づけられているのです。
ここで定められている本人確認書類と言うのは、以下の様なものとなります。
・運転経歴証明書
・健康保険証
・パスポート
・国民年金手帳
・母子健康手帳
・戸籍謄本
・住民票写し
・在留カード
・特別永住者証明書 等
たいていの方は、本人確認書類と言われると、運転免許証や健康保険証をイメージすると思いますが、実はこんなに多くの書類から確認ができることになっているのです。
しかし、これは法律の中で定められている書類であり、どのクレジットカード会社でも通用するかと言うとそうではありません。
カード会社によって、戸籍謄本や母子手帳などは受け付けてくれない場合もあります。
運転免許証・運転経歴証明書・健康保険証・国民年金手帳・住民票の写し・特別永住者証明書などであれば、たいていはどのカード会社でも受け付けてくれる傾向にありますが、それ以外の確認書類を提示したい場合は、念のため申し込もうと思っているカード会社で定めている本人確認書類はどのようなものか調べておくといいでしょう。
また、引っ越した後で、住所変更の手続き前であるなど、本人確認書類の住所と現住所が異なっている事もありますね。この場合は本人確認書類を提示しても、住所の確認が取れないため、現住所確認の為に他の書類も必要となってしまいます。
住所確認に必要な書類と言うのは以下の様なものになります。
・納税証明書
・国税、地方税の領収書
・社会保険料の領収書 等
本人確認書類の住所変更手続きをしてから、クレジットカード会社へ申し込むことが一番スムーズな流れとなりますが、どうしても間に合わない場合は、本人確認書類と併せて上記のような住所確認書類を提出しましょう。
必要書類2.カード引き落とし口座
クレジットカードを利用すると、その利用分の支払いは毎月決まった日に口座から引き落としとなります。
そのため、カードを利用する前に引き落とし口座を指定しておかなければなりません。銀行の口座番号がわかるものと、届出印を用意しましょう。
指定口座は基本的にはどこでも構わないものですが、毎月カードを利用して行く予定なのであれば、給料振込口座等毎月入金が確認できる口座にしておくと便利です。
引き落とし日までにお金を移動させる必要もありませんし、口座残高不足で延滞となってしまう危険性を避けることが出来ますね。
また、銀行と提携しているクレジットカードを申し込む場合は、その提携銀行を引き落とし口座とすると、時間外ATM手数料無料や金利優遇などのサービスを受けられる場合があります。
さらにその銀行と優良な取引を継続していると、銀行からの印象が良いために、クレジットカードの審査も通過しやすくなるでしょう。
必要書類3.収入証明書
基本的にはクレジットカードの申し込みは本人確認書類と指定口座の通帳、銀行印のみで可能となるのですが、場合によって収入証明書の提出も義務付けられることがあります。
それは以下の場合になります。
・自営業の場合
・年金生活者の場合
・キャッシング枠を設定する場合
自営業や年金収入の場合、勤務先を記入することが出来ないので、確実に収入があるのかどうかという点を証明しなければなりません。
その為、収入証明書の提出が必要となってしまうのです。
また、会社員の方でも、キャッシング枠を設定する場合は収入証明書が必要になることがあります。
キャッシング枠を設定する場合、カード会社はカード会社独自の審査の他に、貸金業法に基づいた手続きも行わなければならないからです。
貸金業法の中には、総量規制というものがあり、そこでは収入の3分の1以上の貸し付けをしてはならないと定められています。これは返済能力のない方がお金を借り過ぎて返済不能となってしまうことを避けるために設けられた法律です。
クレジットカード会社は、この総量規制に基づいて、借入希望額が収入の3分の1以内に収まるかどうか、また、その人の返済能力があるかどうかの審査も行なわなければならないのです。
但し、キャッシング枠が50万円以下、もしくは他社との借り入れ総額が100万円以下となる場合は収入証明書の提出は不要となっています。
収入証明書の提出を行いたくない場合は、キャッシング枠をこの範囲内に収めるようにするといいでしょう。
収入証明書を提出する際、好ましいものは以下のものになります。
・源泉徴収票(最新のもの)
・給与証明書(直近2か月分のもの)
<自営業の場合>
・納税通知書
・確定申告書
※どちらも最新のものが必要となります。
<年金生活者の場合>
・年金証書
・年金振込通知書
必要書類4.未成年者がカードを申し込む場合
未成年者が申し込む場合は、成人が申し込むよりも必要書類が多くなってしまいます。
・本人確認書類
・親権者の同意書
・学生証の写し
本人確認書類が必要なのは、成人と変わらないのですが、未成年者がクレジットカードを申し込む場合は、親の同意も必要になります。そのため、親権者の同意書というものを提出しなければなりません。
さらに、学生の場合は学生証の写しも提出しなければなりません。
これは表紙の写しではなく、確実にその学校の学生であることを証明しなければならないので、顔写真があり、学長の印が押され、有効期限が記されている部分のコピーを提出しなければなりません。
さらに、学生証と一緒に本人確認書類を1枚の用紙でコピーすると、カード会社の確認の手間も省けるため、好印象を与えます。
もしも、親の同意が得られないからという理由で、他人の署名や押印で申し込みを行ったり、同意書の署名を自分で行う、あるいは学生であることを偽るために学生証の偽造などの不正をしてしまうとそれは犯罪となるので注意しましょう。
このことがカード会社に知られてしまうと、強制的にカードを解約させられ、今後発行することが出来なくなってしまいます。
また、カード会社にバレる事なく発行できたとしても、家族にバレてしまう危険性はとても高いと言えます。
明細書やカードが送付されてしまうと、その郵便物から気づかれてしまいますし、引き落とし口座の通帳からもカードを利用していることは簡単にわかってしまいます。
家族に内緒で不正にクレジットカードを持つと言うことは、細心の注意を払ったうえで、慎重に行わなければならないので、安易に考えてはいけません。
このように、クレジットカードの申し込みは、その人それぞれで必要書類が変わってきてしまいます。自分がどのタイプに当てはまるのかを確認した上で、必要書類を揃え申し込みを行うと、よりスムーズな手続きとなるでしょう。
しかし、基本的には運転免許証や健康保険証などの身分証明書と、指定口座の通帳、届出印のみで審査が可能となる場合がほとんどです。
成人した会社員で、これまでの借り入れに関して特に問題のない方は、特に必要書類を取り寄せるなどの手間も不要で申し込むことが出来るでしょう。
また、専業主婦の場合、夫の同意書の提出を義務付けられる場合もありますが、カード会社によって提出書類も違ってきますので、提出が難しい場合は、同意書不要の会社を選びましょう。
キャッシング枠を設定しない、もしくは限度額を下げることでも必要書類を減らすことが出来るので、自分の置かれている状況に応じて申し込む会社や申し込み内容を変更して行くことも大切ですね。