クレジットカードの審査が通らない理由

クレジットカードの審査が通らない理由
クレジットカードの審査は、ある程度の安定した収入のある方なら、誰でも簡単に通ると思われがちですが、実は収入以外にも、非常に細かい項目を審査されています。

そのため、収入はきちんとあるのにクレジットカードの審査に落ちてしまった、今までクレジットカードを作れたのに急に審査に通らなくなったなど、思いがけず審査に落ちてしまう方も少なくありません。

自分では、審査に落ちる理由がないと思っていても、クレジットカードの審査が落ちるのには、何かしらの理由が必ず存在します。

では、クレジットカードの審査が通らない理由として、どのようなケースが考えられるのでしょうか。

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審査が通らない理由1.申込者の環境

まず、一番わかりやすいケースは、申込者の収入、勤続年数、雇用形態、勤務先、居住形態などの項目が、クレジットカード会社の基準を満たしていない場合です。

たとえば、安定した収入はあっても、仕事を変えたばかりであったり、収入の安定しない自営業や不定期のアルバイトなどは、評価がどうしても低くなってしまいます。

収入が低くとも、大手上場企業や公務員など安定性のある職業であるほうが、クレジットカードの審査ではとても有利です。

また、現在住んでいる場所が賃貸か持ち家か、家に固定電話があるかどうか等も細かく審査に関わってきます。

単身者よりも、両親との同居や家族がいる場合のほうが連絡がとりやすく高評価です。

転職したばかりでも収入が上がれば審査は大丈夫?

どうして、クレジットカードの審査において勤務先と勤続年数、転職の有無および回数が重視されるのでしょうか?

そもそも、クレジットカードの審査とは、申込者に返済能力があるかどうかを調べるために行われます。

クレジットカード会社としてはカードを利用してもらうだけでなく、その後きちんと返済してもらえなければ利益になりません。

転職したばかりだと、その仕事をきちんと続けられるかどうかという点が疑わしく、転職後の収入が一定以上あったとしても、クレジットカード会社側としては回収に不安があるため、カードを発行するかどうか慎重になってしまうのです。

ただし新卒は例外

しかし、例外として新卒など社会に出たばかり若者の場合、個人の信用情報に遅延や延滞などの悪い記載があったり、新卒でも未成年であるなどのケースを除けば、それまでに仕事をしていなかったとしても、比較的審査に通りやすくなります。

これは、クレジットカード会社が、新規優良顧客として借金等のないまっさらな新入社員層を、早めにとりこんでおきたいという意図があるためです。

ただし終身雇用制度ありきの流れから、自分の納得できる雇用先を探すべきだという考え方のもと、インターネットを利用した転職活動が活発になってきている現代では、転職すること自体が悪いことだとは言い切れません。

しかし、転職して数カ月であったり、数年の間に何度も転職を繰り返しているような場合には、クレジットカードの審査に通りずらくなっていることを考慮し、最低でも転職から、半年ないし一年の期間をおいてから審査を受けるようにすると良いでしょう。

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審査が通らない理由2.信用情報機関の情報

ブラック情報

次に、クレジットカードの審査が通らない理由として多いケースは、CICJICCなど個人信用情報機関にブラック情報が記載されていた場合です。

ブラック情報とは、クレジットカードやローンなどの過去の支払い状況や、現在の借り入れ情報、自己破産や多重債務、遅延や延滞がなかったかなどの情報のことを総称して言います。

このブラック情報は、いくつかある個人情報機関に一定期間保存されており、クレジットカードの申込みをすると、必ずこちらで内容を照会されることになります。

こちらの信用情報機関のブラック情報によって審査を落ちてしまった場合には、残念ながらブラック情報が消えるまで待つ以外に審査を通すための良い方法はないと言えるでしょう。

携帯電話の端末料金の支払いの滞納も信用情報機関に記録される

また、わかりにくい金融事故ケースとしては、携帯電話の端末料金の滞納や未納があります。

基本的に、携帯電話の料金を滞納しても、携帯電話会社にだけその記録が残るシステムなので、携帯電話代の滞納は大丈夫だと思われがちです。

しかし、昨今では、iphoneやスマートフォンなど高額な携帯端末が登場しており、その端末料金を分割払いなどにしていた際には、その部分のみ、ローン扱いとなって携帯電話会社はその管理を別会社に委託しています。

そのため、携帯電話端末を滞納や遅延するとその記録はローンの金融事故となり、信用情報機関に記録されてしまうのです。

携帯電話端末を分割払いで購入している場合には、遅延や延滞をしないよう十分注意するようにしましょう。

また、こちらのブラック情報には、クレジットカードやカードローンの申込みの記録も残ります。

複数のカードを同時に申し込んだ時

どこでもいいから、とりあえずクレジットカードを作りたいと考え、手当たりしだい複数社に申込みをすると、怪しい行動をしていると思われてしまい、結果、どこにも通らないということも有り得ますので、立て続けにクレジットカードの申込みをしないようにしましょう。

信用情報機関に利用登録が全くない人

この他に審査が通らない理由として、信用情報機関に利用登録が全くない人が若干審査に通りにくい場合があります。

一度も金融事故を起こしていないのにどうして、と思われるかもしれませんが、金融事故の記録がないまっさらな状態と言うのは、以前に自己破産や金融事故を起こし、そのデータが時効で消えたばかりの人と全く同じ状況となるからです。

そのため、審査を通すか通さないかというギリギリのラインの場合、今まで、全くお金を借りたことのない人よりも、以前にお金を借りて完済した記録の残っている人のほうが、きちんと返したという実績が残っている分、有利に働くことになります。

一度もお金を借りたことがないのに理不尽だと思われるかもしれませんが、クレジットカード会社からすると、全くクレジットカードの利用記録がない申込者の場合、その時点で確実に返してくれる客かどうかの判断ができないわけですから、審査の際、慎重になるのも仕方がないと言えるでしょう。

また、この利用履歴は、確実に返済をした記録を残していくことで、クレジットカードの審査だけでなく、他のことにも色々な影響を及ぼしていきます。

具体的には、金融事故のない返済実績を積み重ねていくと、前には通らなかった高いランクのクレジットカード審査に通るようになったり、ショッピングやキャッシングの利用限度額を増やせるようになるなど、お金を借りる上で非常に優遇されるようになるのです。

審査の厳しいクレジットカードの審査に落ちてしまったり、最初に設定された利用限度額が低くても、今後の利用実績次第で、上のランクを狙っていけますので、まずは、今利用できるクレジットカードを使い確実に返済した実績を作っていくと良いでしょう。

※クレジットカードの審査についいては以下を参考にさせていただきました。
クレジットカードが作れない!審査落ちにつながる4つの理由と対策
なにが原因でクレジットカード審査に通らないのか教えて…という記事が話題になっていたので、勝手にその理由を推測してみる。

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